渡哲也主演の東宝映画「ゴキブリ刑事」(1973年/小谷承靖監督) 見たかったんです。DVDを見つけて即買いです
続編の「ザ・ゴキブリ」を含めた、石原プロモーション最後の映画作品で、この時すでに裕次郎さんは「太陽にほえろ!」に出演中。テレビドラマ制作のノウハウを勉強していました。そして3年後には大都会シリーズを製作、6年後に西部警察シリーズが始まります。
もうこのシチュエーションだけで、のちの「西部警察」のオープニングですよねぇ
監督はこの文字の「赤」にこだわったそうです。「真っ赤は日活のイメージがあるから」といって、多少オレンジ色を混ぜた赤です。
ヒロインの加賀まりこ とにかく可愛いし、小悪魔的な存在です
この出で立ちが、数年後の「黒岩頼介(大都会)」「大門圭介(西部警察)」に繋がっていくんですね。この時の役名は「鳴神涼」
ヤクザ役の刈谷俊介。のちに「弁慶(大都会)」「ゲン(西部警察)」として共闘します。この時は床屋で片方の眉毛を本当に剃られたあげくに出血までしてます・・・
のちに「太陽にほえろ!」でも共演する「トシさん」こと地井武男とはタッグを組んでます。チンピラ3人を手錠でつなげてコーラのファミリーサイズ(懐かしい響きでしょ?/500ml)をガボガボ飲ませてます。他にも、裸にして一人10本ぐらいの煙草をくわえさせて苦しめたりと、やりたい放題の取調室。こういうシーンがないから、現代の刑事ものってメリハリが効いてないですよね。
暴力団に仕返しされた鳴神は、怒りマックスでダンプカーとのカーチェイスのあげくに自ら大型ブルドーザーに乗り込みます
ブルドーザーで暴力団事務所の2階建てプレハブを下から持ち上げて、最後には転がしてしまします
石原プロの”名物番頭”コマサこと小林専務が、この危険な演出の陣頭指揮を執ったそうです。西部警察でもコマサさんは大活躍していましたからね。
とどめの一発を打ち込んで大爆破。次から次へとワクワクドキドキ
悪役ボス・深江章喜の地域密着型地方議員の挨拶シーン。左側の酒樽は「松竹梅」です。思わずニヤリ
ラストはそのボスの頭を容赦なく打ち抜きます
ガンエフェクト担当のトビー門口操作による、当時としては新しくて最高の脳天発火装置だったようです。
ストーリーは・・・・・・え~と・・・スカッとする内容です(笑)