2020年7月3日・7日にアップした荒井由実のレコードのブログの続編(っていうのかぁ?)
その時は入手できなかったファーストLP「ひこうき雲」を中古店でゲット
「ひこうき雲」(1973年・東芝エキスプレス/アルファレコード再発盤)
聞きました。
なんて言うか・・・「爆発力」を感じました。ロックのような爆発したサウンドという意味ではなく、このアルバムにかける人たちのエネルギーが爆発したっていうのかな。
荒井由実がいて、彼女という逸材を発見して、彼女を育てたい人がいて、彼女をサポートしたい人がいて、彼女の歌を演奏したい人がいて、彼女を売り出したい人がいて・・・そんな人たちの熱いエネルギー。歌謡曲でもなくフォークでもない。どこか洋風の香りがするような音に包まれたようなサウンド。当時としてはとても新鮮だったんじゃないかな。それが時代にうまくハマった。
たぶん、”ニューミュージック”という言葉はユーミンから生まれてきたかもしれない
しかも。
演奏者は・・・ベース:細野晴臣 キーボード:松任谷正隆 ギター:鈴木茂 ドラム:林立夫。”キャラメル・ママ”(後のティンパン・アレイ)ですよ~~。YouTubeで探すとこのメンバーを従えて歌うユーミンの動画があります。当時すでに知名度があったバンドが、「なんかすごい娘がいるぞ」とサポートしてしまう。そしてスターにしてしまう。これがユーミンに対して湧き出たエネルギーなんだろうね
70年代後半からはドラマや映画の主題歌なども手掛けてヒット連発するわけですが(私が初めてユーミンを知ったのも「守ってあげたい」でした)、今思えば非常に商業的なにおいがプンプンしていますね。それよりも、純粋に”歌いたい”、それが”え?レコードになるの”となる・・・その初々しさが残る。そんな1枚です