今朝。なぜか聞きたくなって
「俺だけの唄のなかで・・・」 新井武士(2016年/エアプレーンレーベル)
元ダウン・タウン・ブギウギ・バンドのベース、新井武士さん 当時のコンサートで宇崎竜童がメンバー紹介する時には「ヒゲの新井武士、ヨロシク~!」って言ってましたっけ。そう口ひげがトレードマークでしたね。
当時のラインナップだった「知らず知らずのうちに」「沖縄ベイブルース」「弾き語りの哀歌」などが収録されているのですが、ドラムを全面的に省いて、ギターとベース、キーボードを中心とした、どちらかというとアコースティックのようなアレンジになり、じんわりと胸に響いてくる心地よさがあります。いい。いい。とてもいい
今の社会情勢や人間模様を痛烈に皮肉る「列島一飛」や「東京弐千〇〇」は圧巻です。ちなみに「列島一飛」は”れっとういっとび”と読みます。レット・イット・ビーですね(笑) なるがままの現状を訴えてます。 そうかと思えば「永遠の絆」。母親の亡骸に語り掛ける情景には、思わず唇をかみしめてしまいます。自分の母親の時と重なるんだよなぁ・・・。
ちなみにずんと来る鍵盤は柳田ヒロ、むせび泣くサックスはボブ斉藤、情感的なパーカッションは関根真理。みんな素敵な音色です
「桃栗三年武八年」(1981年/ブギウギレーベル<エピックソニー>)
”ファイティング”時代に、メンバーがそれぞれソロをリリース。
ダウンタウンですからね。ガンガンのロックそしてバラードのバンドですからね。骨太ですからね。最初にソロをリリースした宇崎竜童のアルバムのジャケットは、変わらずのリーゼントにサングラス、ジージャン着たいで立ちでアップでドーン!で、見たまんまロック!でしたからね。次に続く新井武士もガツン!と来るはず・・・と思いきや。
なんだ、この顔は なんだ、このタイトルは ジャケット裏を見てまた唖然。
イラストとは言え局部だけを隠した、ほぼ全裸のタケさんと思しき人と白人男性。中にはこのイラストに合うような洋服が描かれた紙が一枚。切り抜いて着せ替え人形して遊んでねと言わんばかり。なんなんだよ、一体と思ったっけ。
この頃から、やはり社会情勢の風刺や”カチンとくるような”情景を描いた歌が何曲もありますね。「電車の乗り方・教えます」「SUPER・POLICE・MAN」「流行患者」などなどなど。 コメディ系ソングといってもいいのかな・・・「韻じゃない」なんてその名の通り言葉尻で韻を踏んでます。「みんなで楽しむコンサート 二人で楽しむインサート」「道で線ひきゃセンターライン 顔に線ひきゃアイライン」「ここまで来るのはプロセス ここまで来たらサクセ~ス」。もうね、最高 ブギウギバンドのタケさんとは違う一面が見ることのできた傑作盤ですね
ちなみにライナーノーツの写真はカッコいいっす。煙をくゆらせながらタバコをくわえてる・・・って、前述したCDのジャケもタバコくわえてるぅぅぅ
またライブに行こうっと!