2年間にわたり東京MXテレビで放送されていた「仮面ライダー」が、ついに最終回/第98話を迎えました。
昨年来、コロナ禍により夜間外出をする事もなくなり、毎週金曜日は必ずと言っていいほど見ることが出来ました。ビデオや録画したものを後から視聴するのではなく、決まった時間に放送されるものをその場で見る・・・というテレビ本来の見方を楽しむこともできました。
思い返せば1971年・昭和46年に番組が始まった当初は見ていましたが、カメレオン男の登場回で、真っ暗な画面にいきなりカメレオン男がガッと出てきた瞬間に、一緒に見ていた3歳の弟が恐怖のあまり泣き出して以降、親からライダー視聴禁止令が下りて見ることがままならぬ事もありました。
半年ほどしてからは再び見ることが出来たものの、新1号が登場してまもなくの1972年6月に、我が家は父の仕事の都合で中国・北京へと赴き、当然のことながら見ることがかなわなくなりました。
後年、ビデオ化された時にはレンタルしたり、数本購入したりしましたが、やはりテレビの前で毎週決まった時間に見続けるというシチュエーションでないと、ドラマの流れがないという多少なりのジレンマがありました。それが今回の放送で、ほぼ解消されたのは間違いありません。しかも毎週ビデオに録画はしないというまるで”あの頃の視聴方法”さえ楽しむことが出来ました。
ライダー放送開始50年という中での企画ではあったのでしょうが、MXテレビには感謝ですね。ありがとう!
そして次週からはなんと!引き続き「仮面ライダーV3」が放送されるようです。前述のように日本にいなかった頃に放送されていたわけですから、いや、もう感激ですね。
仮面ライダーの2年間。藤岡弘の大腿骨骨折による途中降板により、ライダーの存在を引き継ぐ形で登場した佐々木剛の2号。ライダーの人気を定着させてからの藤岡弘の復帰。そしてダブルライダーの活躍。彼らを支える小林昭二/おやじさんや千葉治郎/滝和也、ライダーガールズ、少年ライダー隊。そしてそして、今となっては愛おしいとさえ思える悪の軍団の幹部や改造人間/怪人たち。
日本特撮ドラマ史、いや日本ドラマ史に燦然と輝くヒーロードラマです