加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

「風のオマージュ2023」宇崎竜童

2023-04-19 | ブギウギ

<長文御免>

先日、東京国際フォーラムで行われた阿木燿子プロデュース/宇崎竜童のコンサートに行って来ました コンサートタイトルは「風のオマージュ」。空へと旅立った仲間への想いを込めて・・・から名づけられたようです。

 

コロナにより公演が中止となるも、ようやく昨年秋の開催にこぎつけ大好評。多くのリクエストを受けての”再演”とのこと。

まだ照明が落とされたままのステージに宇崎と若手のバンドメンバーがス~ッとスタンバイ。 すると後方の大きなスクリーンに、写真をイラスト風にした松田優作の顔が大きく映し出され、筆文字で書かれた”松田優作”の文字が浮かび上がる。優作との思い出・エピソードが、阿木のナレーションで語られていく。「優作とハワイで過ごした7日間は忘れられない。ビールのコマーシャルの撮影。原田芳雄も一緒だった。”宇崎さん、俺ハリウッド映画に出るんですよ・・・”」。ひとしきり思い出が語られると、演奏が始まる。『1989・レクイエム』。優作が旅立った後に想いを込めて作られた曲だ。宇崎がしっとりと、そして力強く歌いあげる。歌い終わると大きな会場のひと隅を指さし、「よっ!」と挨拶する仕種。まるで会場に優作が来ているかのように・・・。

その後も、明治大学吹奏楽部時代の旧友、根津甚八、原田芳雄、内田裕也、ジョン・レノン、桑名正博、津川雅彦、菅原文太との思い出が語られてはゆかりのある曲・・・『哀愁のフォービート』『レイジー・レディ・ブルース』『悲しきJ.O.Y.』『ONE NIGHTララバイ』などが続く。その間、宇崎は一切喋ることなくただただ想いを込めて歌いあげ、そして会場に来ているであろう彼らに「よっ!」。

その途中。ダウンタウンのファンにとってはなじみのある顔が映し出された。「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 初代ドラマー 相原誠」の文字が浮かぶ。

涙腺崩壊。ダウンタウンファンにとって、そして誠のドラムを叩く姿に憧れてドラムを始めた私にとっては、切ない瞬間だった。「マコちゃんが好きでよく口ずさんでいた歌・・・」と始まったのが『恋のかけら』。ダウンタウン3枚目のシングル盤に収録されたバラードであり、当時多くの女性ファンをしびれさせた名曲。いや、女性だけではなく、この曲に耳を傾けながら静かに酒を飲んだ男連中も多くいたはず。 2002年の再結成コンサートに訪れた時、持参したレコードと着用して行った白いツナギにサインを入れてもらった。「はいはい。あ、ここにも?はいよ。ありがとね!」気さくなマコさんだった・・・。

ラストの菅原文太への想いの曲。当時文太が出演していた大河ドラマ「獅子の時代」のメインテーマだった『OUR HISTORY AGAIN』。私自身、ドラマやレコードでしか聞いた事がない曲。その情緒あるロッカバラードを力強く歌いあげる。中には拳をあげる者もいて、会場の雰囲気が盛り上がる中、宇崎はそっとステージを離れる。

ドラムにスポットライトが当たり数分に渡るドラムソロ。時には激しく時には静寂ともいえる緩急駆使したテクニックに、会場からは何度となく拍手が起こる。リズミカルな8ビートになるとそこにベースが乗っかり、ギター、キーボード、サックスがジョイントしてゆく。「さてさて。何の曲になるんだろう・・・?」とワクワク。ジャケットを着替えた宇崎が登場。見慣れたサングラスをしている。と、聞きなれたリズムになる。

「ちょっと前なら覚えちゃいるが、一年前だとちとわからねぇなぁ・・・」。昔と変わらない、ドスの利いた喋り口の『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』フルコーラス。 「もう一緒に歌ってもいいんだぜ!声を出していいんだぜ!」と初めて宇崎が会場に話しかける・・・いや、煽って煽って始まったのが『生きてるうちが花なんだぜ』。サングラスを会場に投げての熱唱。観客も一緒になっての”ウォ~ゥウォウウォウ!イキテルウチガハナナンダゼ!”。 続いて「やばい歌です(笑)」と始まったのが『あれ!』。これも何度か行われた再結成コンサートではやっていなかった曲だ。嬉しい。

その後も、宇崎節炸裂の楽しいおしゃべりを交えつつ、ソロナンバーや今を生きる全ての人への応援歌、或いはウクライナ戦禍に生きる人たちへの想いを込めた曲などが続く。そして『身も心も』。名曲中の名曲、ダウンタウン最高のバラード・・・。その余韻をかみしめながら、<RUコネクションwith井上堯之>時代の『LAST LOVE SONG』で幕。

アンコールは、1987年のダウンタウン再結成時にリリースされた『ONCE UPON A TIME IN YOKOHAMA』。そしてコンサートタイトルの同名曲『風のオマージュ』。鳴りやまない拍手の中で阿木燿子もステージに登場。夫婦仲睦まじいトークの中で「デビュー50周年という事で10月もここでやります!」とサプライズニュースもあり、盛況のうちに終演。

 

楽しんだ2時間半。アツくなった2時間半。でも。でも。あえてわがままを言わせてもらえるなら。 ダウンタウンの曲は、やっぱり往年のメンバーの演奏で聞きたい。マコさんはもう空の上だけど、歴代ドラマーは3人いる。 今回のコンサートでも、その名の通り歴史を繰り返す『OUR HISTORY AGAIN』、再結成時にリリースした『ONCE UPON A TIME IN YOKOHAMA』、大ヒットした『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』『身も心も』、ウケの良かった『恋のかけら』『あれ!』・・・これはもしかして10月コンサートへの”伏線”か? 宇崎&阿木デビュー50周年=ダウン・タウン・ブギウギ・バンドデビュー50周年でもあり、これはもしかしてもしかして・・・10月はまさかまさかの・・・??? そして、そのまま50周年記念最大イベントととして紅白歌合戦に

そうそう、開演前。トイレから客席に戻ろうとしたら、ちょうど控室から出て来た阿木燿子さんにバッタリ💕 ご挨拶しましたーーー😆

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする