ブルース・リー没後50周年記念「WBLC(ワールド・ブルース・リー・クラシック)」
香港で製作された主演映画5本が、7月中旬より月末まで全国で公開されました。公開されたのは「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」「死亡遊戯」「死亡の塔」
上映劇場数は少なく、しかも1日1回もしくは2回のみの上映ゆえに、なかなか私自身の予定に合わず、結局見る事ができたのは「危機一発」「怒りの鉄拳」、そしてブルース死後7年目に作られたいわくつきの「死亡の塔」(笑)
ちなみに鑑賞していたのは、ほとんどが私と同じ「ブルース・リー第1世代」ともいえる50代~60代、しかも男ばかり(笑) 1回の上映に40~50人ほどが集まっていました。ブルースが描かれたTシャツを着ている人もちらほら。ま、私も普段同じようなのを着ているし(笑)。
「危機一発」。いわゆるブルース主演映画の第1作。怪鳥音もヌンチャクも出てきませんが、その若さ溢れる暴れっぷりに胸キュン
「怒りの鉄拳」は怪鳥音とヌンチャクが登場。叫んでは蹴り、叫んでは殴り、叫んでは振り回していました ちなみに「怒りの鉄拳」を見たのは都内ではなく神奈川県の「国府津」です。前回のブログにアップした国府津訪問/プチ旅行気分はこの映画のためでした~~~~
そして「死亡の塔」。 「死亡遊戯」・・・黄色いトラックスーツを着たブルースがラストのアクションシーンだけを撮ったのちに死去したために、それ以外の部分を代役や過去の作品フィルムのシーンをつなぎ合わせて完成させてヒットしたために、気をよくした(?)プロデューサーが、「ならばもう1本作って儲けちゃえ!」と作ったのが「死亡の塔」 やはり代役と過去作品のNGフィルムをつなぎ合わせたものの、思惑通りに進まず、結局は”主人公であるブルース”は劇中で殺され、後半は代役を務めていたそっくりさん俳優が”主人公の弟”ととして登場、兄の敵を討つ・・・という内容。
「ブルースファンが大勢いる日本で公開すれば儲かる!」という目論見の元、その日本人ファンのためのサービスとして、撮影は都内数か所(歌舞伎町、芝の増上寺、九品仏の浄真寺、羽田空港他)で行われて完成させたものの、見事に大コケし、なおかつ日本人ファンはもとより海外のブルースファンからも総スカンを食った作品です。以来、劇場での公開は一切されていませんでした・・・
ところが、「ブルース病にかかって、しかも重症患者」のファンは、「やっぱり気になるよなぁ・・・。」「NGフィルムが見られるし、少年時代の出演作品も出てくるし」「貴重だよなぁ」・・・「一応持っておくか」「そうだな、買っておくか」とか言いながら、ビデオやDVDを手元に置き、「代役のアクション、かっこいいね」「日本ロケがツボにはまるね」などと再評価されるに至り、今回42年ぶりのスクリーンでの上映に至ったとのことです。
ちなみに私も、実はこの「スクリーンで見るいわくつきの不思議ちゃん映画」である「死亡の塔」を見るのがとてつもなく楽しみでした。私もブルース病の重症患者のようです(爆笑)
しかし、一人の俳優が、50年経ってもその色あせることなく人気を保ち、若い世代にも知られ、”アクション演技”に変革をもたらせ、「キル・ビル」のようにブルースをモチーフにし、リスペクトした作品やそれらを創る人材を輩出し、また「北斗の拳」をはじめとした漫画やアニメ、その後のアクション映画、或いはゲームの世界にまで多大なる影響を与えている・・・ってすごい。
50年目の命日を踏まえ、この映画上映イベントを含め、BSテレビでも5作品を放送、都内の大型書店では関連本フェアも開催。命日である7月20日にはNHK早朝の「おはよう日本」で特集が組まれ、その前夜にはドキュメントまで放送されました。大手新聞各紙でのエンタメ欄や社会面でも記事が掲載されていました。海外の大スターと言われるスティーブ・マックイーンやオードリー・ヘップバーン、チャールズ・チャップリンetc.・・・でさえ、ここまでイベント性のある催しはないように思います。
ブルース・リーよ、永遠なれ。
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