今年の株主総会シーズンも終わった。
筆者もいくつかの企業の株主総会に顔を出したが概して経営者はあまり株主に向き合うことは避けたいようだ。
「質問は1人一問だけ」と限定したり、「質問が済んだらお席にお戻りください」など注意を促したり、・・・要はあまり個別の株主に深く関わりたくない意向がありありである。
しかし筆者が傍聴する限りひと昔前によくあった議事進行を妨げる意図を持った株主の発言は皆無だった。
株主の発言は経営者より視野は狭いかもしれないがそれなりに建設的なものも多かった。
それでも質疑応答は途中で打ち切られることが多かったのは残念だ。
30分やそこらで質問が出尽すはずはないのだが多少の拍手で採決に移ってしまうのは欲求不満を感じてしまう。
総会運営側がトラブルを未然に抑えたい気持ちはよく分かるが、かといって一般株主の声に耳を傾けないのもどうかと思う。
アクティビストの意見は聞かねばならないが一般株主の意見はどうでもいいということはない。
企業経営のヒントも多く含まれているのだ。
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