ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ヴィクトリア女王 世紀の愛

2009-12-08 11:48:03 | は行
“世紀の愛”。すごいタイトル・・・

「ヴィクトリア女王 世紀の愛」68点★★☆


19世紀、イギリスを最強の国家に押し上げた
ヴィクトリア女王と夫アルバート公のロマンスを描く時代劇です。


といっても、いったいどのへんの時代の人なのか
番長にはチンプンカンプン。

えーと、調べてみると
ケイト・ブランシェットが演じた「エリザベス」は1533年生まれ。

この人は1819年生まれだから
だいぶあとの人ですね。テヘッ


この人が在位した“ヴィクトリア王朝”というのは
イギリスが最も繁栄した黄金期だそうで

画家のターナーやミレー、演劇のオスカー・ワイルド
「クリスマスキャロル」の作家チャールズ・ディケンズなどを輩出してます。


で、映画のキモは
実際に“世紀のカップル”と語り継がれる
女王と夫・アルバート公の仲の良さ。


英国王室話というと、とかくドロッドロなイメージがありますが
これはごく善良な男女のカップルによる
極めて爽やかなラブストーリーになってます。


まあ女王が18歳で即位するまでは権力争いもあり

そもそもアルバート公だって
ベルギーがイギリスを思い通りにするために
20年も前から画策した計画だった、なんて
「怖っ」な重みはあるけれど

二人が出会ってからはムードよく

アルバート公のアドバイスを取り入れて
二人で国をよくしていった、というような話や

女王へのプロポーズは禁止されているので
ヴィクトリアから彼に申し込んだなど
「へえ~」もいっぱい。

クリスマスシーズンに悪くない
“いい夫婦の話”です。


ただキャストがちょっと地味かなあ。

アルバート公役のルパート・フレンドは
そこそこハンサムだけど

女王役のエミリー・ブラントの
(「プラダを着た悪魔」でアン・ハサウェイの先輩役だった人)
あご割れが許容できないと
せっかくのラブに入り込めないかも・・・


★12/26からBunkamura ル シネマ、TOHOシネマズシャンテほか
全国順次公開。

「ヴィクトリア女王 世紀の愛」公式サイト
コメント (3)
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