
助演男優賞、これはバンザイです。

「ジャンゴ 繋がれざる者」69点★★★☆




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1858年、奴隷制時代の米テキサス。
奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は
突然現れたキザな男シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に助けられる。


彼はお尋ね者を始末する賞金稼ぎで
ジャンゴにある悪者の面通しをしてほしいというのだ。
奴隷制度を嫌うシュルツは、
ジャンゴを馬に乗せ、助手として扱う。


シュルツとの道中で
次第に人間の尊厳を取り戻していくジャンゴは
連れ去られ、どこかに売られた妻を取り返したいと考えるが――。

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タランティーノ監督の新作は
おなじみの独特なバイオレンスと

お間抜けな笑いあり

繋がれた奴隷が支配に抵抗し、自由を求めるという
テーマも明快な西部劇。

冒頭の「ジャンゴ~♪」は「ランゴ~♪」にそっくりだけど(笑)
映画好きにツボるショットも多く
唐突だからこそ妙に「スカッ」とするバイオレンスシーンも、
血の飛び散りも、
タランティーノ節炸裂でさすがにおもしろい。


ジャンゴを差別せず、自由への道すじを示す
キザ男クリストフ・ヴァルツがめちゃよくて、

ひょうひょうとキザで、しかし嫌みのない絶妙な演技。

アカデミー賞助演男優は納得です。




ディカプリオも悪役で出てるんだけど、
“超悪”ではない、どこか二代目ボンボン的なゆるさがあって

ジャンゴもシュルツも観客をも、油断させる。
これはわざとなんだろうなあ。

で、全体的に
用事も戦いもサッサと済ませるし



展開としてはサクサクなんだけど
それでも
2時間45分かかってしまったのが
ちょっと惜しい。

やっぱり長いんだよなア。

ラスト、ここで終わっていいじゃん!って箇所が
2回ありましたね。

★3/1(金)から丸の内ピカデリーほか全国で公開。
「ジャンゴ 繋がれざる者」公式サイト
でも、最後まで観ればそれなりに納得もするし、エンドロールの最後もかっこよかったですよ。
クリストフ・ヴァルツにはもう安心感がありますが、Dr.シュルツよりもランダ大佐の時の妖演のほうが印象的でした。
ディカプリオは、思っていたよりも良かったですね。
~ありがとうございました。
やっぱり2回!(笑)
「おとなのけんか」のクリストフ・ヴァルツも
うっわいけすかないヤツ!の見本のようで
見事でしたよねえ。