見てくださいよこのお姿。
見るからにコワくないですか?(笑)
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「ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」71点★★★★
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1960年代に『ヴォーグ』の編集長となり
ツィギーやローレン・バコール、バーバラ・ストライサンド、
シェールなど時代の顔を次々と見出し
誰もが知ってる
カメラマンやクリエーターもわんさか世に出し
20世紀のファッション界を作り上げた
“マジ凄い人”のドキュメンタリーです。
本人の過去映像と、証言をまとめたもので
「パリの恋人」や「ポリー・マグー お前は誰だ」の
編集長のモデルだったとは知らなかった。
斬新なファッションページを生んだ意図を語るシーンは刮目だし
数々の名言、クリエーターとしての心構えなど
参考になることいっぱい。
しかしこの方
スタイルはいいけど、まあ迫力のブスというか(笑)
とにかくおっかない人だったらしい。
母親から「不美人」と言われ続け
「成功するには“突出”しないといけない」と悟ったと語るシーンとか
すごくパワーが湧いてくる。
そして
この映画でワシが一番感銘したのは
テレビ番組で彼女にインタビューする、若い女性の突っ込み加減。
あの恐ろしげな人に
「自分の容姿に満足してます?」とか
斬り込むかフツー!(笑)
そういう“攻撃する”インタビュー、してみたいなあと感じました。
『ヴォーグ』の編集長といえば
「プラダを着た悪魔」のモデル、アナ・ウィンターが有名で、
ヴリーランドはその先輩にあたる。
たしかに偉業度はヴリーランドのほうが上だと思うのですが
ドキュメンタリーとしてのおもしろさは
彼女を追った「ファッションが教えてくれること」(09年)のほうが断然上。
なぜかというと
「ファッションが~」は1冊のヴォーグが出来るまでを追う
臨場感たっぷりの“現在進行”で“密着型”のドキュメンタリーであり
本作は亡くなった人について上手にまとめた
(最近多いタイプの)
“アーカイブ型”ドキュメンタリーだから。
ドキュメンタリーになにを求めるかによるけど
番長は“密着型”が好きなんでしょうね。
★12/22(土)からシネマライズ、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開。
「ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」公式サイト
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