25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

月と地震とウィルスと

2018年02月01日 | 社会・経済・政治
 29日の深夜 Google のニュースを見ていたら、1月31日、スーパー・ブルー・ブラッドムーンと呼ばれる皆既日食の影響で関東直下型地震が起きるという配信があった。筆者は誰だったか忘れたが、朝になるとそのニュースは画面にはもうなかった。不気味なことだ、これをこどもたち連絡しておこうか、と思ったが、情報の出所確信がなかったもで言わないことにした。言ったところでどうにもなるものでもない。そしてそのことは忘れてしまっていた。31日の夜のニュースは赤みを帯びた満月がテレビ画面に映し出されていた。地震は起こらなかった。地震学者が自信を持って、地震は予知できない、と明言していたのを思い出した。あれから地震予知科学は進んでいるのだろうか。

 癌の「ウィルス治療法」の治験が進んでいるらしい。末期の脳腫瘍の患者を治験したところ、4割の人が良くなっている。研究者はこれを末期癌ではなく、初期の癌に使いたいそうだが、抗がん剤や放射線に代わるものとしてあと2年ほどかかるという。抗がん剤と放射線で免疫力が弱りきった末期癌での治験だから、抗がん剤を使ったあとの治験ではなく、初期段階からウィルス療法治験をすぐにでもやらせればいいではないか、と歯痒く思うのだった。なぜ2年もかかるのか理由が判然としなかった。日本はこの分野でも既得権益団体がおり、何事もスピード感をもってやれないのは日本病のようになっている。医学の分野は様々な病気にたいする療法が進んでいる。行政や政治の側がついていけず、後手後手となることもある。

 もしもぼくが膵臓癌になったら、新しい治療法を探し、治験者募集をしていないか探すことだろう。行動を起こさないと良い縁に届かないことだってある。
 医療費が今後ますます上がっていくと言われている。抗がん剤だけでも業者はどれほど売り上げるもだろう。増える医療費を税負担だけで減らすのではなく、医療改革で下げることも必要である。なのに、医師の報酬を上げて、薬剤を下げた。薬剤の団体のほうが弱いのかもしれない。そんな風に思わせるのも日本病デアルカ?