25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

カミロ・カベロetc

2018年02月11日 | 音楽 ポップス
 久しぶりに津に出た。東洋軒でランチをし、目的の音楽CDと幾つかの興味を覚えそうな新書をじっくりとみるつもりだった。それとウィスキーも。

 20歳のキューバ生まれのアメリカ マイアミ育ちのカミロ・カベロ。ミュージシャンステーションで彼女の歌を聴いたとき、ゾクッとした。次の時代の音楽を作る天才が現れたのだと思った。不思議なリズムは体を揺するようである。声に優しさと力強さがある。和製ポップスの作曲能力がめためたに落ちていると、普段から思っていたので、カミロの登場は日本での宇多田ヒカル的登場で、それは世界的だ。帰りの車の中でじっくり聴きながらと思っている。

 書店では、「人工知能と経済の未来ー2030年雇用大崩壊(井上智洋)」と「日本史の内幕(磯田道史)を買った。この頃小説から遠ざかっている。両方ちもベストセラーである。新書のタイトルを見ていると、「投資はやめなさい」
とか「賢い人の筋トレ」とか「大人のコミニュケーション」など出版社のなんとかタイトルで買ってもらおうとする意志が伝わってきて、ちょっと自信がありすぎのタイトルに腰が引けてしまう。
 とくにダイエットや食事論は、去年までは野菜を先に食べ、次はたんぱく質といっていたのが、この頃はそれは間違いだ、と主張される。

 雪が降ってきたので早めに帰ることにした。カメロのCDを聴いた。「ハバナ」という曲です、だけじゃなく、どれも良かった。ついでに宇多田ヒカルはやっぱりたいした才能のあるシンガーソングライターであり、カミロとの共通点も感じられた。メロディックであり、打楽器と男性コーラスの使い方に共通性がある。出てくるものだ、と思いながら聴いていた。
 
 夜、本を取り出して、読み始めた。AI のことである。昔、電話番号をおぼえている電話交換手がいた。切符を切る国鉄の改札口があった。それらは機械化された。印刷会社は活字を取り出して型にはめていた。
 このような変化は徐々に進行した。ITによる技術、医療科学の大きな基礎が今できつつあり、大津波のように大変革が起こるのは2030年ー2040年と予測されている。
 翻訳機はどんな文脈をも読み解き、瞬時に喋ったことが翻訳される。
 ビジネス文書も翻訳にかければ瞬時に間違いなく他言語になる。AIの技術競争でどこが世界の人工知能や物ネットワーク(IoT)やインターネットやブロックチェーンの支配が進むともいう。世界各国は国もひともこの文やでは凌ぎを削っているという。
 この競争のなかで日本は生き残っていけるのか、という疑問がわく。危ない綱渡りをしている日本経済である。金融、財政政策に失敗すれば、回復するまでの期間、おおよそ5年とか10年、停滞することになってしまうのではないか、などと寝床で思ってしまうのである。
 思えば、今のぼくはおおよそ昔考えられなかった手のひらサイズのスマートフォンをパソコン代わりに使っている。
 雨雲の位置も、天体の位置も、世界の時計も、ミュージックや動画や写真、地図、広辞苑以上も情報、近辺にない商品もみなここに詰まっている。
 2040年まで生きたいものだ。物理学者のホーキンス博士は「とても危険」と警鐘を鳴らしているらしいが。