25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

フルメタルジャケット

2018年02月28日 | 映画
 自分の身体にほとほと嫌気がさす。中学を卒業してからもスポーツ少年を続けるべきだった。「嵐が丘」に出会わず、音楽クラブなど作らず、毎日体を動かす何かをしておくべきだった、などと人生の岐れ道で、一切スポーツは避けてきた。
 筋肉がゆるんでしまう病気ってあるのだろうか。
 それに心臓だけ寒いのはどういうわけだろう。
 
 昨日、無事に寝付いたと思って目が覚めた。3時だった。再び眠ろうと思っても、ぼくは秘密諜報員になっていて、北朝鮮の核弾頭に特に強力な磁石でできた名刺ほどの大きさのものを貼りつけるのが任務である。もうぼくのなかにはあるミサイル基地へ行き方もすっかりわかっている。核爆弾を無効化するのである。そんな話が次から次に現れて、脳は休んだ気持ちにならない。
 6時になって、だされた夜の食事半分も食べず、炭水化物は一切なかった。もしかして、と思い、バナナと野菜ジュースを飲んでみた。
 もう諜報員のぼくは出てこず、なんとなく眠ったのだろう。目が覚めたのは10時だった。今日中に体調を取り戻すぞ、決意し、夜は再度、スタンリーキューブリックの「フルメタルジャケット」を見て、脳は騒がしく、体は横になってという格好で過ごすつもりである。