25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

副作用

2018年02月10日 | 日記
 風邪をひいているわけではないのに、むせるような咳がでるので、薬局で「龍角散」でも服用sじてみるかと思い、某薬局に出かけた。「風邪のような咳ではないんですけど、そんな咳用のものって龍角散なんですか」と薬剤師らしき人に訊ねた。するとその人はいとも簡単に、今一番搾り売れているのはこれです」と言って「ダスモック」という錠剤を手で示した。「漢方です。うちの夫も飲んでます」と言った。その薬の箱を読んでみると、気管支の汚れをキレイにしながら、しつこい咳、痰、気管支炎を改善、と書いてある。おれは気管支炎なのか、と思ったのだった。清肺湯沢とも言うらしい。龍角散よりこれを勧められるので、「胃腸の弱い人は気をつける」ことも書いてあったが、試しに飲んでみるか、と思い、飲んでみた。

 すると咳が出なくなった。1日めの夜胃に不快感があった。それで2日め一回分飲んで、再度胃の調子を確かめた。やはり不快感がある。これは副作用なのだろう。なんでも副作用はあるものだ、と思い、飲むのを止めた。やっぱり「龍角散」にしようと思っていたのだが、買うのを忘れた。忘れるほどに咳が出なくなっていたのである。

 十年ほど前に激しい頭痛があり、これはヤバイと、緊急に総合病院に運んでもらった。ちょうど紀伊長島で講演中だった。すると頸椎のひとつがつぶれていて、それを支えていた筋肉が少なく弱くなっていつからだと医者言われた。頭痛の90%は首が原因なんですよ、とそ医者は言い、これといった治療はせず、緊張性の頸椎からくる頭痛でしょう、で終わった。その日から、首お異常を意識するようになった。意識すると首の筋肉に凝りが起こる。知り合いの内科医に相談した。すると彼は、筋肉の緊張を緩めるビタミンB群と、「コンスタン」という向精神薬を処方してくれた。向精神薬は筋肉の緊張を緩めるから、と言うのだった。

 しかしながらそれを毎日服用ひていると、気管支と食堂の切り替えをする筋肉や尿を堪える筋肉なども緩んでいるように思えて、結局、首筋をつけるしかないと思うに至り、コンスタンを止めた。やはり薬には副作用があるとつくづく思ったのだった。

 副作用は薬だけではないのは言うまでもない。
 


ソーシャルハウス

2018年02月10日 | 社会・経済・政治
 アパートの新形態である「ソーシャルハウス」というものが出てきて喜んでいる。鍵付き個室があって、共同のリビングやキッチンがあり、フィトネスやクラブ活動まである。その規模は200人くらいまでらしい。大中小と規模は様々なのだろうが、ひとつのコミュニティである。200人と言えば、尾鷲の曽根浦よりも人口が多い。現在は金利も超安なので、銀行はこのような不動産活用には資金を出すらしい。友達いわく、「どれだけでも出すよ」と言っていた。それが、今度はアパート余りになってきた。
 日本は住宅政策には前のめりで、持ち家を持てば、人は保守に回ると思ったのだろうか。今は家をもつのも考えものになってきた。固定資産税、保険、維持費がかかる。この維持費も結構お金を用意しておかないと何が起こるかわからない。年々家屋の価値は下がっていき、土地代も上がるようには思えない。
 時代は変わったと思わせる典型的な事例である。最後には相続という問題がやってくる。
 相続放棄をする人も多く、持ち主のわからない土地家屋も多く、面積でいえば九州の面積ほどあるという。過剰な住宅政策だったのだろう。
 ひとりポツンと一軒家にいるより、家賃を払ってでもソーシャルハウスで暮らす方が楽しいかも知れない。人間関係はいろいろあろうがいろいろあるほうが人間的生活と考えればいいし、暮らす場所では地位や肩書も関係ないから、ずっと気楽なものだろう。
 ソーシャルハウスは3万円くらいからいろいろある。外国人も一緒というところもあれば若い人も老人も一緒、また別々というものもある。
 介護付き老人ホームとは違う。ソーシャルハウスを利用したければ心身ともに元気、健康でなければならない。
 アパートの形態が変わってくるのも、みな知恵を絞っているからだ。今社会に求められるサービス業というのはこういうものだと思う。