25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

小泉今日子の筆力

2018年02月06日 | 社会・経済・政治
 小泉今日子は文がうまい。以前、彼女は本の書評を新聞に載せていた。今、テレビワイドショーを騒がせているので、便乗すると、不倫で騒ぐ芸能ニュースを見て、我が身にも及ぶと考えたことだろう。だったら、先に公表してしまえ、コマーシャル価値が下がろうと、そんなことはどうってことがない。事務所に迷惑もかけるだろうから、それもやめちゃえ、と考えたのだろうと推測する。
 こんなことは推測してもしかたのないことだが、彼女はペン一本でも生きていける力量と知名度を持っている。別に芸能界にいる必要もないだろう。懐メロ歌手であるわけでもない。
 書評をするくらいの力があれば、彼女のエッセイや旅行記など読んでみたい。

 文春砲の不倫報道もそろそろ飽きられるかもしれない。小室哲哉に引退の契機を与え、小泉今日子みは先手を打たれた。2018年から2020年のオリンピックまでは呑気に不倫騒動を起こしてもいいかもしれないが、その後は週刊誌も買わなくなる時代が来たりして。それは新聞を批判する媒体が減ることだから歓迎しないけど、ネットを使えない人が徐々に退場を始めているから、全体的週刊誌も新聞紙も部数を減らしていうことは確実だ。人の不倫を餌にして稼ぐ人も、自分のやるせなさから抜け出すことも考えるだろう。いつまでもよい大人がやっておれるものではないだろう。
 

カード決済の不思議

2018年02月06日 | 社会・経済・政治
 ほぼ毎日イオンで買い物をしている。ワオンカード、イオンカードとあって、時にイオンカードを使えばポント5倍とか、ビールの割引券とかがレジから出て来る。毎日の買い物は好んでする。どれがどのくらいの価格か知っておきたい気分もある。

 新聞を見ると、イオン銀行が好調だという。どうしてイオンカードを使えばイオン銀行は利益になるのか、その「からくり」がわからなかった。そして今ようやく経済の勉強をしていてわかったのだった。
 キャッシュレスであるということは日銀のイオンの当座準備金の数字が増える。すると日銀はその準備金に利息を払わなければならない。その利ザヤが儲けなのである。あるいおはイオン銀行は国債市場で、
額面より安く買うチャンスがあるかもしれない。マイナス金利であっても金利を払うのは年に一回だから、買って、有利な時に売ってしまえばよい。その他にも外貨の為替差益や国債金利、投資信託などもあろうが、おおよそ、現金を集めるのではなくて、数字を動かすだけの商売をしているというわけである。

 銀行は概ねその商売だが、集め方は各家を訪問し、お金を預けてもらう営業をする。イオンの場合は、各家を訪問営業するのではなく、買い物によってお金を集めるわけだ。
 金融の自由化というのは、そういうこともできるということだったのか、と恥ずかしながら最近知ったのだった。それで、ワオンだ、スイカだ、セブン銀行だ、楽天銀行だ、といろいろな銀行やカードが誕生する。

 それで、目下の懸念は「日銀が債務超過」になってしまうのではないかという恐れである。国債を異常に日銀は銀行などから買っている。それが日銀の準備金にまわる。日銀は利息を払わなければならない。銀行はいつも「利回り」を気にしているからである。

 経済の話は終える予定であったが、今日はイオンがなぜカードを勧めるのかの謎がわかったので書いておいた。日本のキャッシュレス化は20%もいっていない。中国も韓国も50%であった。アメリカでは小切手、カードが大半を占めている。キャッシュレス化はますます進むのだろうが、日本は日銀も銀行も危ういところに来ている。

 根本は「消費が活発」にならないからだ。買う物もそれほどない飽和状態だからだ。なのに日銀には利息を払わなければならないお金がじゃぶじゃぶとある。もう400兆円くらいになっているかもしれない。これって、全くの異次元緩和である。それだけお金を用意しているのに、銀行は貸し出す先がないというわけである。