25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

働き過ぎ

2018年02月22日 | 社会・経済・政治
 日本人の多くは働き過ぎだと思う。これはどういうことだろう。僕の知る限りの30代、40代の男性
は残業が多く、なかには寝る暇を惜しむように働いている人もいる。なぜ、そこまでして、と思うが、雇われたことのなぼくにはわからない。
 一ヶ月の休暇くらい国民がみな取ればいいのに。フランスでできていることが日本でできないはずがない。
 ある会社の男性社員に「身体について」を講習したことがある。ほとんど全員が普通の健康な体ではなかった。腹が張り、緊張しているもの、姿勢がゆがみ、凝りを起こしているもの、肝臓が弱っていつもの、驚いたものだった。彼らが家に帰るのは夜中の12時くらいで、朝は8時から出勤していた。上場もしそうになく、社員持ち株やストックオプションもない会社だった。
 こんなに疲れているのか、というのがその時の印象であった。
 ブラック企業、ブラック会社という言葉が使われ始めてから十年くらいになるのではないか。ぼくは福岡の男に、よくよくそんな会社はやめてしまえ、と説得したことがある。レストランなどをたっている会社で、社長はカリスマ的だった。彼は社長を尊敬し、教祖様のように思っているところがあった。そんなあほらしいブラック会社に執着せずに、さっさとに自分で起業しろ、と何度も 説得した。彼も奥さんと話し合ったろう。彼は起業した。
 バリ島などは労働時間はきちんと守られる。残業というものがない。急いで働かない。そりゃあ、日本のように便利な道具、機具はないし、遊ぶ場所もないが、ぼくには豊かに見える。経済成長はしてほしいだろうが、日本のような必死さはない。
 ある種のワークシェアリングができている。

 とにかく、日本の働き人は会社に縛られ、労働過重である。変だ。