25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

無責任

2018年09月26日 | 文学 思想
 明治維新以後、大久保利通らの志は富国強兵、殖産工業による近代化、いわゆる西洋の模倣化であった。大久保はテロで殺されたがこの路線は明治の終わりまで変わることがなかった。
 日露戦争に勝ったことが明治の時代の転換点だったのではないか。この戦争でどれだけのものが虫ケラのごときに死に、屍を重ねた上での終戦であったことか。尊い命が失われたことへの反省などないごとくに、軍人は威張り散らし、しの実、軍人の中身は無責任極まりなく、日本人を滅ぼしてしまうこともあったかもすれないほどに腐っていた。
 天皇陛下を利用するだけ利用するのが軍であった。
 責任をとらないという日本の上層部の悪癖は今もなお続いていて、それは原発事故などのときに出てくる。公務員や教師の失敗事件でもその本人がとらず、上司とか、教育長が出てくる。
昭和の戦前史ほどなんど読んでも馬鹿の集まりが無垢な国民(普通になにも大声をあげて政治主張をしているわけでもない人々)を巻き込んだと思うしかない。
 日本人は自爆攻撃の経験者でもあるし、兵站もない死の行軍をした経験もあるし、他国民を虐殺した経験もある。そして最後には原爆を経験した国である。日露戦争が終わってから22年で昭和。日中戦争まで12年。わずかそれから8年は戦争であった。わずか46年で植民地化したのである。

 日本は大国だと思い込んでいる政治家が多いように思う。借金しまくって大国化する必要もないのに、大国意識を持ちたがる。

 どの世界ににでも世代交代がある。世界をリードしたのはスペイン、ポルトガルからオランダへ。オランダからイギリスへ。そしてアメリカへ。イギリスは斜陽の国になってからそれなりの国となり、さらにスコットランドや北アイルランドが独立すればさらに小さな国となる。それでもいいではないか。
 日本も人口が減り続ける。それで不幸せになるとは思えない。人口密度が低くなれば、個人の土地所有にも余裕がでるというものだ。畑もできるというものだ。
 今の借金政策をいつまでも続けていくわけにはいかず、日本はどこかの時点で価値観を変える必要が起こることだろう。この巨大な借金。誰が責任を取ってくれるのだろう。もちろん民主主義国家だから「国民」ということになる。そして不思議なのは過半数以上が反対していても自民党が政権党になり続けていることである。

 

貴乃花、相撲協会、日米貿易

2018年09月26日 | 日記
 これを機に貴乃花と協会理事長は話し合った方がよいと思う。中学生に相撲道場で育成に努めるという生き方もあると思うが、ぼくとしては協会に残ってもらいたいと願う。相撲協会はメチャクチャである思うがそれを変えるのも残ってこそできることだ。
 元々の発端は日馬富士とその場所にいた力士や校長や、高校相撲監督らにあり、日馬富士を初日に出場させたのだった。巡業部長である貴乃花から聞かされなかったというが、独自に素早く調べる時間は十分にあった。モンゴル人力士同士で秘密にし、貴ノ岩までも口をつぐむ事態だった。協会は大きな問題にしたくなかったようにぼくには見えた。
 やはり理事長と貴乃花が話し合うべきだろう。相撲界の大財産でもあり、大貢献した元横綱だ。

 今日のワイドショーはこのニュースばかりだ。
 アメリカではトランプ大統領、安倍首相の国連演説があり、日米首脳会談がある。貿易問題は日本にとっては重要な問題だ。自動車業界にとっても、畜産業にとっても深刻である。
 特に中国、ヨーロッパ、アメリカも車は EV車への流れになりつつある。全体も流れの中で、ガソリン車、ハイブリッド車の輸出が難しくなるかもしれず、EV車で出遅れているトヨタなどは時間稼ぎができなくなる。そんな事態は避けると思うが、その代わりに畜産業が犠牲になるのかも知れない。
 
 う~ん、いろいろと遠いところで起こるが、そんなこと一庶民に影響することであることよ。