25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

天皇、靖国、第四次産業革命

2018年10月11日 | 社会・経済・政治
  靖国神社は明治維新がなったときに官軍側で戦争で死んだ兵士を奉る神社である。西郷隆盛は維新の功労者であるが、西南戦争でオカミに逆らったために靖国神社には奉られていない。

 この靖国神社に肝心の官軍側の総大将である天皇が親拝しない。昭和天皇が戦争犯罪人を合祀されていると知り、怒って、それ以後靖国には行かないのである。
 今上天皇も昭和天皇と同じ行動をとった。今上天皇は全国津々浦々に出かけ、人々に寄り添い、激励をし、慰めた。それが象徴天皇としてのありかただと世に示したのだと思う。
 靖国神社の小堀邦夫宮司が「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていくんだよ。そう思わん? どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊はないだろう?」
「はっきり言えば、今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ。わかるか?」とぼやいた。極右の威勢のよい櫻井良子とか八木秀夫とか百地章などはどう言うのだろう。彼らは天皇に靖国神社を参拝してもらいたいはずだ。また彼らは天皇にひっそりと祭儀のみをやり、奥に隠ってほしい。また彼らは天皇を国の元首としたい。
 小堀宮司は辞任した。宮内庁に出向き陳謝したらしい。
 次の天皇も靖国には行かないだろうと想像する。今上天皇が成してきたことを引き継ぐことだろう。
 農業神の代表である天皇家も、農業従事者の減少、三次産業が60%以上を占める日本社会にんsって変わっていかざるをえないだろう。まして2035年は第四次産業革命の特異点だと言われている。

 マルクス恐るべし。世は資本主義=民主主義から資本主義を脱し、社会主義化してやがて共産社会になると論じた。この第四次産業革命をリードできるのは中国のような社会主義国なのかもしれない。思えば日本はすでに株式市場では社会主義化している様相である。だったら日本は有利ではないか、と皮肉も言いたくなる。