学生に2枚のカードを見せる。1枚目には直線んが1本、2枚目には長短の異なる3本が並んで描かれている。このうち1本だけが一枚目の直線と同じ長さだ。学生たちは、その1本が3本の中のどれかと問われる。長短はかなりはっきりしている。ふつうなら間違える率は1%届かない。だが、グループの
学生のほとんどが「サクラ」で本当の被験者が1人だけだとどうなるか。サクラ」は事前に指示されたとおり同じ誤った答えを口にする。そのときただ1人事情を知らない学生の反応は?
多数派に引きずられて答えを誤る率が36.8%に上った。だれも同調を強制していないし、答えが違っても罰則はない。(朝日新聞「日曜に想う」2018.10.21)
これはアメリカの大学での1951年の実験である。
嘘のことでも本当と答えてしまう。さしずめ、モリカケ問題関係者はみな36.8%内に入る人たちなのだろう。
まんぷくの萬平さんはえらかった。
この世には「和をみだしたくない」と黙る人がごまんといる。異議を唱えればいさかいになる、とその場の雰囲気を壊してしまうと遠慮する人もいる。
人間の脳には摸倣因子があるらしい。そう言えば、幼児の描いた絵がズラリと張り出されて展示されているのをスーパーマーケットで見たことがあった。蛸の絵はみな同じようだった。だれかが最初タコ描いたら隣の子から次々と真似されていく様子が想像できる。流行というのは模倣因子の一つの現象なのだろう。「天皇陛下、万歳!」は何なんだろう。自発的? 強制? 「靖国で会おう」は何?
長いものに巻かれるなんてまっぴらである。「地場産業の振興」 というのももう50年も聞いている念仏にようなものだ。これも模倣因子なのだろう。これを言っておけば政治家としては一応安心である、と。
こう考えるとネット、SNSとかは怖い。
学生のほとんどが「サクラ」で本当の被験者が1人だけだとどうなるか。サクラ」は事前に指示されたとおり同じ誤った答えを口にする。そのときただ1人事情を知らない学生の反応は?
多数派に引きずられて答えを誤る率が36.8%に上った。だれも同調を強制していないし、答えが違っても罰則はない。(朝日新聞「日曜に想う」2018.10.21)
これはアメリカの大学での1951年の実験である。
嘘のことでも本当と答えてしまう。さしずめ、モリカケ問題関係者はみな36.8%内に入る人たちなのだろう。
まんぷくの萬平さんはえらかった。
この世には「和をみだしたくない」と黙る人がごまんといる。異議を唱えればいさかいになる、とその場の雰囲気を壊してしまうと遠慮する人もいる。
人間の脳には摸倣因子があるらしい。そう言えば、幼児の描いた絵がズラリと張り出されて展示されているのをスーパーマーケットで見たことがあった。蛸の絵はみな同じようだった。だれかが最初タコ描いたら隣の子から次々と真似されていく様子が想像できる。流行というのは模倣因子の一つの現象なのだろう。「天皇陛下、万歳!」は何なんだろう。自発的? 強制? 「靖国で会おう」は何?
長いものに巻かれるなんてまっぴらである。「地場産業の振興」 というのももう50年も聞いている念仏にようなものだ。これも模倣因子なのだろう。これを言っておけば政治家としては一応安心である、と。
こう考えるとネット、SNSとかは怖い。