=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

鉋をかける

2009年04月14日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
研ぎ石台もいよいよ完全に近づいてきました。仕上げの鉋がけです。
見よう見真似で刃をコンコンと金槌で叩いて調整し作業を始めますが、全くうまくできません。
自分のイメージではもっとスッと気持ちよく削れるはずがどうも違っています。同じ様な困惑顔のOさんと「何か違うね」と言った後、K先生から「刃の出しすぎ」と教えてもらいました。
そしてやり直してみると、まだまだ汚い跡ですが、あの感触が味わえたのです。あのズリともジョリともスーとも言えない鉋の感触が!もう感動です。
そして同時に現れる滑らかな木の面。さっきまであんなにザラザラガタガタだったのに。改めて木という素材に惚れました。

午後からは遂に研ぎの練習スタート。法隆寺の宮大工西岡さんも言っておられました。3年間はとにかく研いでいろと。

鉋も研ぎも焦らず地道に鍛錬して体に染み込ませていきたいと思います。
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鑿を握る

2009年04月14日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
4月13日

先週から作製を始めている「研ぎ石台」に本格的に鑿を入れ始めました。台の下のアーチ部分をガシガシ削りとっていきます。
まだまだ全く様になっていないですが、鑿を握っている本人達?はその気です。少なくとも私は。
「子供の頃なんとなく描いていたイメージにやっと近づくことができてきた。長く遠回りしたなあ」という気持ちが湧いてきました。
しかし、木工作業は楽ではありません。鑿をうつ手、材を押さえる手、肩から背中にかけた筋肉が張ってきます。折り悪く、ものもらいになった私は瞼の腫れの痛さと視界の悪さで頭痛までしてきました。そのために研ぎ石台を斜めに切断する作業では正直いい加減に取り組んでしまいました。結果はそんな心持ちの鏡でしょうか。見事にズレてしまいました。
家に帰り着くと、疲労性発熱なのか、ベッドに横になってしまった私ですが、天井を眺めながら「あんないい加減な気持ちでは今後絶対取り組まない」と心に決めたのでした。
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