=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

刃の前(横、周囲)には手を置くな!

2009年04月26日 | 【安全情報】ヒヤリハットり君情報
教科書では習ったはずで頭でもわかっているし、いつもはできてる。
でもそれがほんの一瞬できてなくて、流血!という事態は往々にしてある。
本日身をもって改めて知りました。

購入した板をマイルームの棚にするために皮を剥いで小刀で削っているときに、その事件は起きた。

おかげさまで久しぶりに血がしたたるのを見ました。

1.刃物の前(横、周囲)には手を置くな!
今回の直接の原因はこれ。刃物の横に手があったような気がします。

それ以外にも考えられる理由

2.治具を使い、不安定な状態で作業をしない

3.作業開始から2時間近くが経過していて、集中力が切れていた

などなど。

怪我をすると学校の実習も力を入れてできないし、かなりブルーになります。

人生でこんなに絆創膏の必要性を感じたことはありませんでした。
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鉋を眺める

2009年04月26日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
今回の入学に際して購入した工具の中で最も高かった道具。

それが写真の鉋。

定価は知らないけど購入価格は16,000円くらい。


学校でも何度か触れているが、真新しいうちにじっくり自分の道具を眺めておこうと家に持って帰ってきた。

まずこの鉋、木の部分が油でしっとりとぬれている。
これは木は水分によって伸び縮みするのでそれを防ぐために油をしみこませているのです。学校ではあまり気になりませんが、自宅で触れるとテレビのリモコンなどにもついてしまうので思ったより油分があるんだなと実感できます。

それからサイズ。
鉋は消耗品で特に下側(下端という)は材料と接する面で平面を出すために常に調整して削っていきます。そのためどんどん小さくなっていくのです。そのため現在のサイズを測定。

縦290mm
横90mm
厚さ35mm

さてこの鉋がこの後どうなっていくでしょう。

そしてまじまじと眺めていきます。
刃をはずして甲穴を見てみます。学校の授業で習いましたが鉋とはいかにデリケートな道具かと思いました。
ひとつひとつの形に先人達の経験と知恵が凝縮され本日の形に至っていると思いますが、下端の調整や刃の平らさや出具合などすべて使う人が調整します。
調整はミリや0.1ミリ単位、場合によっては0,01ミリ単位という繊細さを求められるときもあれば、ノミで口をガンガン削って入れた感じで合わせていくという大雑把(そうな)なところもあります。
いずれも自分の経験と感覚が重要です。まだ自分の手すら思い通りになっていませんが、早く道具が自分の手足になるよう修行していきたいと思います。
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