朝食とチェックアウトを済ませて、この日はカンカルへ出発するため、朝から又バスで移動する予定になっていました。
日本から予約した三ツ星レストラン「ラ・メゾン・ド・プリクール」へ思いをはせながらこれから迎えるであろう、夢のひと時に想像をふくらませ、服もレストラン用に着替え、ドリーミーな気分で待っていたのです。
始めは無言でバスを待っていましたが、またまたこの日も待てども待てどもバスは1台も来ません。
「え~~~!?」「又???」 まさか今日は日曜日だしバスは運休なんだろうか?
後ろのベンチにも3人組の東洋人が。 (このあたりからは、情報収集を早めにする癖がついてきました笑)
近くにいるのは、どうも日本人のようですし。
ここで余談ですが、日本人同士は、パリで「あっつ。日本人」ってお互いに思っても、話はしない傾向です。
よほど困ると、突然日本語で話しかけられたりしますが、様子を伺ってはみるものの、声は掛け合わない国民性のようです笑
ですが、フランスの北端のバス停前でそんな上品な事を考えてる場合じゃあありません。
まず最初は「日本人ですか?」(絶対に日本人だと思って声をかけたら、違う場合も結構ある)
「ええ」となったら、めちゃくちゃお互いの情報を付き合せ始めます。
「いやー、日本からバスの時刻表ダウンロードしてきたのに、このバスこないんでしょうか??」
よく聞くと、同じサンマロに行く方達ではありませんか。
この日本人の方達は、アパレル関係でフランスに来られた方達でした。
このシーズンはアパレル関係の方は、パリでのファッションショーを控えて、日本からたくさんの人が買いつけに来ているとの事でした。
目的地も同じと言う事で、このバスをここで待っていても、サンマロ行きはこないかもしれない。
ここで始発バス停モンサンミッシェル島内まで、まさかの2キロ徒歩の話が・・ はい。その通りです。歩く事になりました。昨日も1回歩いてるし、その上今日は荷物を持ってだよ~。
でも、結果的には2キロの道を出合った3人の方たちとゆっくり話しをしながら歩いた40分間。その後もバスやTGVで、いろんなお話が出来て、本当に幸せなひと時を味わえたのです。
それにしても、モンサンミッシェルの朝の光景って、なんて美しいんでしょう。
朝のどんよりした少し冷たい空気の中を、風の音だけ聞きながら歩いて行こう。
結局サンマロへの直行バスは運休のようでした。(額には怒りマークが3個)
島内に泊まっていた日本人宿泊客ばかりが、なぜか朝早くから行動しています。
ここでも真面目ニッポンジンは時間通りにきちんとバスを待ってたのにね。
アヴィニョンへ牧場の柵を作るボランティアに行く予定の、A大学の一人旅の女の子や、退職したご夫婦や、神奈川県海老名市出身の男子大学生や、アパレル関係の方やそこでプチコミュニティーが出来上がってしまいました。
「ちょっとトイレに行くから、荷物見てて」「ボランティアがんばってね!」「グッドラック!」その場ですごい助け合いが自然とできちゃいます。
そして声を掛け合い、励ましあいながら、それぞれ別れて行きました。
モンサンミッシェルから、サンマロまで直線距離40分くらいの所を、
結局出発点のレンヌ駅までもどり、レンヌからTGVに乗り継ぎ
サンマロまで。サンマロからタクシーで「メゾン・ド・プリクール」までたどりつくのに、4時間くらいかかりました。
こうしてブログに書いてみると、「もしレンタカーがあったら。」考えなくはなかったですが、これはこれで
目的地にたどりつく事だけが旅ではないなあと、つくづく思いますね。
大勢の人にこうして異国の地で会えた偶然。
旅の醍醐味をこんなに味わえた旅行は、これまで初めてだったかもしれません。 つづく
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