植野美枝子料理・菓子スタジオの毎日

料理・菓子研究家奮闘の毎日を綴るブログ
著書:作りおき・使いまわしおかず365日他 

天然酵母パンとイーストのパンの違いって?

2006-05-26 15:08:57 | 保存食と、野菜料理
 ガンボンビンさんからいただいた質問、天然酵母とイーストの違いについて、
パンを作るfさんに聞いてみました。

イーストは発酵の早い菌を化学的に培養した、単一酵母です。天然酵母は野生の酵母で複合酵母と呼ばれていて、乳酸菌も含まれています。イーストは発酵の早い菌を選んで化学的環境で純粋培養したもので、工業用に作られたので、発酵時間が30分から40分、長くても1時間くらいで一次発酵が終わります。天然酵母はぶどう、りんごなど糖質を含んだ果物などを水に入れて、4日~6日発酵させます。発酵させたエキスに小麦粉を入れて、元種を作ってその種をイーストに置き換わるものとして、使用したものです。天然酵母は発酵にも時間がかかりますが、一次発酵二次発酵とも、イーストより2~3倍の時間がかかります。

ということで、比較して食べてみると、違いがはっきりわかりますが、天然酵母は
もっちり感、深い味、何度も口の中に変化していく味を体験できますよ。
イーストのようなふわふわ感は全然ありませんが、食べるたびにくせになる美味しさです。fさん、美味しいパンをまた焼いてね。

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1 コメント

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Unknown (ガンポンビン)
2006-05-26 15:52:40
丁寧な解説、ありがとうございます。本当によく分かりました。

パンを食べる時はこの違いを踏まえつつ、更にしっかり味わって食べる事にします。天然酵母パン、今すぐ食べたくなりました。
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