入院三冊目 「あん」ドリアン助川

2015-07-04 22:09:53 | Weblog

この本は院内にある本屋で購入した
「あん」がこの病院に並んでいたのは
何か意味があるのかも知れない
「あん」という小説が樹木希林の主演で
映画化され公開されることも内容も少し
ながら知っていたのだが
最初はあえて読もうとも 映画を観ようとも思わなかった
それは ハンセン病をテーマとして
描かれているという重さに
耐えられない自分がいたからだ
「小島の春」に始まり松本清張の
「砂の器」の重々しさ 映画ベンハー
での描き方でライ病(ハンセン病)への
偏見 悍ましさが増幅されたせいだろう
岡山県の日生諸島にある長島愛生園はハンセン病の
施設として有名だ 小島の春のモデルともなった

その施設は最近一般に公開されるようになったとも聞いた
ライ予防法が無くなりハンセン病が
完治する現代になっても
やはり どうしてもその病に対する
偏見は無くならない後遺症の見た目に負けてしまうのだ
強制隔離という悲しい歴史に今我々は
向き合っていかなければならない
眼をそらしてはいけないのだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする