暇に任せて言葉探しをしているとき
昔祖父からかけられた言葉を思い出した
この言葉を祖父や両親以外から聞いたことがない
岡山の方言だとづっと思っていた「むさんこう」
よく祖父が農作業の手伝いをしているオイラに
向かってかけていた言葉だ
鍬を振るうオイラに向かって
そんなにムサンコウに力を入れていたら
鍬の柄が折れてしまうという言い方だった
鎌を振るう時も鋸で挽くときも
同じような言い回しで叱られたものだ
不器用で単純だから仕方なかろうと思っていたが
此れはと思ってムサンコウを広辞苑を引てみたが出ていない
その後ネットでググってみたら
どうも方言ではないようだ古語かな
オイラの村は落人村のようで
オイラの子供の頃村の老人達はサムライのような言葉を使っていた
果たしてサムライ言葉にムサンコウがあるのか知らないが
ググった結果は 精選版 日本国語大辞典によると
成算無くして事をなす意) やたらに事を行なう ムサンコ 無三向 無算講
何事も物事深くを考えず行動する事は
戒めねばと改めて思った次第である