ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

晩秋の奥琵琶湖はなぜか穏やかだった

2009年12月02日 | R1150RT (2001) あお号

この季節になると、

やはり、今年もあとどれだけ走れるんだろう、とふと思う。

いや、実際に終わりが近付いているのだ。

思うと云うより、身につまされるのか?

空気の冷たさも、あるレベルを確実に越えて

「さむい」と感じる今日この頃だ。

そうするとボクはなぜだか、奥琵琶湖の冷たい雨の中を走りたくなる。

今年もそろそろ行っとかないとなーと気が急く。

仕事をしていても、お風呂につかっていても

何気ない日常にイメージが唐突に湧き上がる。

日本海の冷たい空気が、

北の暗い空からじわじわと流れ込んで来ては奥琵琶湖に時雨を降らす。

音もなく弱く、または時にザッと激しく降る時雨に、

枯れた木々の枝や岸辺の枯れた葦や湖面に休むカモたちまでも

何もかもが冷たく濡れそぼる・・・・・・

ただ辺りの空気だけは緊張感に満ちていて、

その中をオートバイで駆け抜けていく時、

ボクとオートバイの感覚が限りなく近付くような気がするのだ。

オートバイの2つのシリンダーに交互に冷たい空気を一杯に送り込み、

何億年も前の生物たちのエネルギーから出来たガスを混ぜて点火する。

巨大なピストンは弾けるようにその爆発力を解放し

クランクシャフトを渾身の力で、グルングルンと回転させるのだ。

加速力と振動と音と流れ行く空気。

それがボクを包む。

        〇

はずだったんだけど・・・

今年はなんだかぼんやりと暖かくて

その代わりまだまだ紅葉が盛んで

とっても贅沢な奥琵琶湖の景色を堪能させてもらったよ。

1202_01biwako01

いつもの「赤崎丸子船」パーキングで奥琵琶湖の景色を眺めてぼんやりした。

また、今年もここへ来られたなーとしみじみ思うような歳になった。

ここへ来たのは、もう何度目だろうか?

しかし、一向に見飽きない景色だ。

春や夏に来たこともあるが、

琵琶湖なら絶対に奥琵琶湖で

奥琵琶湖は断然「晩秋」の頃がいい。

1202_02biwako02

赤崎から海津大崎までは春には桜並木が圧巻だ。

晩秋の今頃は桜の葉も色づいて

これはこれでそれなりに風情がある。

もっとも桜の頃はこの狭い県道がずらりと車で埋まってしまうから

走りを楽しむのはちょっとむずかしい。

        〇

海津大崎から北へ回って、マキノ高原へ向かう。

マキノ高原はさすがにすでに冬の装いだった。

けれど、例のメタセコイア並木は紅葉真っ盛りで

何度も来てるけど、初めて晴れの日に遭遇したよ。

1202_03makino01 1202_04makino02

全長2kmくらいのこのマキノのメタセコイア並木はいつ見ても圧巻。

日本には珍しいスケール感だね。

晴れた日の輝くメタセコイアは本当にきれいだったよ。

        〇

このあとは国道367号線鯖街道で花折峠(なんて美しい名前の峠なんだろう)を越え

途中トンネルの手前で国道477号線(レインボーロード)を下って琵琶湖へ戻った。

琵琶湖大橋を渡り、対岸の湖東をさざなみ街道で 南下する。

南下すると次第に対岸が近付いて、いくつか橋が架かる。

一番南の「瀬田の唐橋」まで南下して県道2号線に入った。

1202_05karahasi_2

この滋賀県道2号線から16号線へすぐに乗り継いで信楽を目指すのだ。

まあ県道なので整備状況がまちまちで

概ね良好だけど、危険な感じの個所や案内の悪いところなんかもある。

でも、並行して走る新名神よりは断然走って楽しいルート。

その新名神の名物「近江大鳥橋」の下も走ってる。

高速走ってると「あーこれねー」で通り過ぎちゃうじゃない?

でもこの県道からだとじっくり見られるよ。

1202_06oumioodoribasi01

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        〇

今回は本当にあったかで、電熱ベスト着てったんだけど

途中から脱いじゃったくらいだった。

時雨の奥琵琶湖が最高だけど、

やっぱ雨よりは晴れが良いよね。

さー、もう冬がやってくるぞ!

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