ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

グリップヒーター(のスイッチ)を入れる

2011年10月31日 | R1150RT (2001) あお号

9年間、8万km走っても1度も切れなかったヘッドライトのロービームがついに切れたよ。

近所のホームセンターで安いのないかなと物色したら、スタンレーの1球入りがあった。

期待してないのに「二輪車用」とも書いてあるシロモノ。

出かける前にパカッと開けて、カチッと嵌め換えて、ピタッと閉める。

念のためにエアーチェック。

おー、減ってるじゃん。

自転車用のショボい空気入れで前後2本で100回くらいポンピングする。

エアゲージをあてるのが下手くそで、かなりロスするから、その分多めに入れる。

空気入れたら、引き回しが軽くなったよ、ずいぶん減ってたんだね。

東の空は朝焼け。

昼頃には崩れて雨になると予報が出てる。

気温は12度くらいかな?

ロングスリーブのTシャツにジーンズ、インナーを外したジャケットを着た。

ちょっとサブいかな、と思いながら走り出した。

            〇

音羽蒲郡ICから東名に乗る。

ウインドシールドを立てて、襟元にあたる冷たい風をスポイルする。

少し迷ってグリップヒーターのスイッチを入れた。(・・印の最大ノッチ)

やばいねー、グリップヒーター。

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ボクがBMWのオートバイに憧れたのはパニアケースの出で立ちのカッコ良さと、

このグリップヒーターという装備があったからだ。

おっさんクサい装備だと思う人もいるだろうけど、

冬のライディングを厭わず出来るのもこいつのおかげだよ。

ヒーターベストを着た時にも思うけど、

寒く(冷たく)ないのと、暖かいはまったく次元が違う。

そりゃそうか、防寒でなく、暖房だもんね。

先週までの集中工事を終えた東名はちょっとだけ「新東名」シフトに変わっていた。

三ケ日JCTの手前には電気仕掛けのルート別所要時間標示板が用意されてるし、

新東名への表示板には「2012年初夏開通」と公言されている。

高速道路標示板のフォントも新しくなると発表があったけど、

新しく設置されたものは新フォントになった標示板が掛かっていたね。

違和感があるからすぐわかるよ。

三ケ日で東名を下りて、国道362号線で天竜を目指した。

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浜名湖辺りでもう上空は雲が広がった。

案外降り出しが早いのかな・・・

            〇

天竜から大井川へ抜ける山深い辺り、「春野」は秋葉山のお膝元。

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このまま北へと地図を繰るとその山並みは南アルプスへと続いていく。

秋葉山に登って尾根伝いには「天竜スーパー林道」が走る。

スーパー林道は10年前くらいならまだダートもかなり残っていて、

オフ車を所有してたその頃、結構な頻度で走りに行っていたね。

今日はその東側の気田川の谷筋をたどる県道389号線(静岡県・水窪森線)を走る。

天竜スーパー林道が陽なら、この県道は陰だ。

表なら裏、A面ならB面(死語か)、鶴なら亀、トロの握りならカッパ巻き、

BMW750ならミロブース、もといミライース、月ならすっぽん、ネコなら小判だ。

と、国語のテストなら間違い探しになりそうな例えは止めて、

国道からいきなり入った長くて細ーいトンネルを抜けることに集中しよう。

長さは661m。

中間地点に待避所がある。

おもしろいのは途中に何か所か断面に沿ってリフレクターが埋め込まれていて

ぐるりとトンネルを浮き上がらせる。

youtubeで動画があったので貼っておきました)

トンネルを抜ける気田川の川岸に出る。

しばらく川に沿って、「うっそー!」というような快走路が続くけど、

5速が使えるのはここまで。

あとは2速か3速でひたすら天竜スーパー林道との交点を目指すことになるよ。

            〇

川の流れが意外に泥まみれで灰色をしていた。

気田川はいつもは澄んだ青色の流れだけど、

このところの雨で土砂が多く流れ込んでいるらしい。

斜面が大きく上の方から崩れたりしているところが何箇所かあったし、

大木の砕けた残骸がそこら中に散乱していた。

そう云えば、先月の台風がこの辺りを通って行ったな。

通過速度が速くて、荒れてる時間は短かったけど、かなり強い台風だったからね。

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塗装がハゲハゲのトラス橋出現。

個人的にはこの「打ち捨てられ感」がたまりません。

さっきまでかなりあった川幅が、急に狭くなってきたよ。

県道は川の蛇行を忠実にトレースして、ずんずん山奥へと踏み込んでいく。

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カエデやモミジは少なくてケヤキなんかが枯れたように色付く、雑木紅葉だ。

今日は朝からずっと気温が上がらず、かなりサブい。

グリップヒーターは入れたまま。

おまけにさっきから霧雨が降り始めた。

こんなところに道路を作る意味ってなんだろう?

――砂防か、ダムか、それとも・・・と考えていたらふいに集落が現れた。

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「勝坂神楽の里」

どんなところなのかよく分からなかったけど、かなり古くからある集落のようだ。

この集落の先、5km位を明神峡と云って、紅葉の名所になっている。

色付きはまだもうちょっとという感じだったよ。

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大きな岩の上に根を下ろした欅の古木。

「明神欅」と名付けられていた。

樹齢はおよそ160年。

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すんごく細くなってるけど、だいじょーぶ?

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のんびりと木々の色付きと、川の流れを眺めていたかったけど、

どうやら予想通り雨の降り出しが早い。

強くはならないけど、じっとしているとしっとりと濡れてしまう。

            〇

最後の集落を抜けると、不意に県道は気田川の本流を離れて、

何かを振り切るように一気に高度を上げ始めた。

いくつも谷折り尾根折りを繰り返しては、容赦なく登る登る。

いつしか深い谷にいたはずのボクたちは峰の上へと出ていた。

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さっきまでいた気田川の流れが遥か下方に見え隠れする。

天竜スーパー林道との交点「山住峠」はもうすぐそこだ。

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山住峠 1107m。

鹿さんもしばらく見ない間にちょっと色褪せたんじゃないか?

そのまま真っ直ぐ峠を下りて、水窪の街を目指す。

この辺りも紅葉がきれいなところだけど、もうちょっとだね。

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国道151号線で新城・豊川へ出たら雨が強まった。

でも、強くはならないまま家にたどり着いた。

そしたら本降りに。

なーんだ、今日はちゃんとカッパ持って行ったのに。

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