ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

濡れ落ち葉を踏んで峠を越える

2011年10月24日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

またもや土曜日に雨。

明けて日曜も回復が遅い。

ガレージのシャッターを開けると、ポツリときた。

けれどそれも空を見上げているうちに止んでくれた。

銀ジィ(’81R100RS)を引っ張り出して、

この集中工事が終わって、暫定的に3車線になった東名高速(音羽蒲郡-豊田JCT)を走ってみた。

確かに流れは良くて、追い越し車線は空いている。

調子に乗って飛ばしていたら、「60km/h制限」の標示!

特に狭いとは感じないけど、確かに高速道路の広さは無い。

案外いけるのかな?と思ったら、トヨタJCTの手前で左車線が渋滞。

(夕方もやはり音羽蒲郡~豊田JCT間で渋滞が発生してたよ。)

            〇

東海環状道から岐阜の方を見ると、なんだか黒い雲が多い。

おー、カッパ忘れてきてるよ!

どこかで休憩の時、コーヒー淹れるセットは積んでるのに、

その時に座る折りたたみ椅子は積んでるのに、

お風呂の気分になっても良いようにお風呂セットは積んでるのに、

今にも降りそうなのにカッパを積んでないとは・・・orz

回復に向かっていると信じて進むボク。

でも、こういう時に雨に遭遇する確率が非常に高いと、ボクは経験上知っている。

誰でもないボクのことだからね。

まあ、今のところとりあえず路面は乾いているし、頭上の空は明るい。

中央道へ進んで、中津川で下り、南木曽(なぎそ)へ向かう。

行く手を遮るように聳え立つ「南木曽岳」も雲に隠れて半分くらいしか見えない。

妻籠方面へ折れて、国道256号線、清内路へ登る。

大きなカーブを次々にクリアしていくと、高度がどんどん上がる。

途中から路面がウエットになった。

県道8号線(長野県・飯田南木曽線)大平街道を往く。

先週の野麦峠でもお世話になった(?)濡れ落ち葉、

8号線に入った途端に今週もお世話になるとは・・・

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止めとこうかとも思ったけど、いきなり紅葉を期待させる森の中。

けれど、飯田へ抜けるにはこの濡れ落ち葉を1時間以上楽しむことになる。

まあいいや、と試しにリアブレーキをロックさせてみたら、案外グリップしてる。

路面が心配な時は、ワザとロックさせてみるとすべり具合をちょっと掴めるよ。

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清内路側からアプローチするとぐんぐんクネクネ高度を上げる。

尾根筋・谷筋の折り返しが広葉樹の落ち葉が多くてグチャグチャ。

中間は杉の細かい葉っぱが主でそれ程でもない。

ちょっと走ると慣れてきて、思わずズルッとくる。

でも、そのズルッと来るのも3回ぐらいで慣れてきて、

瞬時に外足に体重を移す自分に「やるーっ!」と萌える。

            〇

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大平峠。

ここから「兀岳」という山への登山口がある。

「ぱいだけ?」

家に帰って調べてみたら、「はげだけ」と読むらしい。漢字は難しいね。

ここは標高1358m。カラマツもすっかり色付き、紅葉も盛りだ。

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大平(おおだいら)の宿場に到着。

微かに雨が降っていて、じっとしているとじんわり濡れる。

フロントタイヤが巻き上げたカラマツの落ち葉がびっしり。

まわりのクルマのフェンダーも落ち葉のひげが出来てたよ。

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            〇

さらに進んで飯田峠へ向かう。

こちらも濡れ落ち葉の舗装(?)がかなりハード。

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そろそろちょっと肩が凝ってきたなと思いはじめたころ、

標識を見逃すとそれと気付かない「飯田峠」に達した。

ここからは伊那谷に向かって街道は下り勾配が強くなる。

峠の東側は落ち葉が少なくて、ペースが上がった。

けれど、こちらも尾根や谷の折り返し部分にはやはり広葉樹が多くて、

深く曲がっているコーナーほど落ち葉が多い。

タイトな部分もあるので、ブラインドではややハードにブレーキングする場面もあり注意かな。

銀ジィのブレンボは強く握るとほんとに強く効くけど、

ウエット時にデリケートな反応を期待できない、と感じるのはボクだけの印象か?

舐めるようにレバーを握りこむけど、思ったようにサーボが効かない。

ああ、雨の日にサーボが効きにくいのか?

というか、弱い入力を繰り返してると、摩擦力を感じなくなってくる。

マスターシリンダー径が16mmもあるせいか、レバーの引きが重くてもっさりしている。

タッチはお世辞にも良いとは云えない。

あお号(R1150RT)のブレーキと比べる方がいけないけど、

条件が悪くなるほど、操るのに馴れと技術が必要だ。

だから、老ートバイはやめられないんだけど、リスクは確実に多いね。

でも、狭くて人通りの多い通りでは意外に事故が少なくて、

交通量も少なく、見通しの良い信号交差点の方が事故が多いように、

ヒトは危険を感じると、注意深く慎重になるものなんだろう。

濡れ落ち葉の下り坂、タッチも実際の効きも悪いブレーキのオートバイ、と入力されれば、

このアホな脳みそでも「慎重に行け」と命令するんだろうね。

            〇

もう少しで飯田へ出られるというところで、雨脚が強まった。

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木陰に身をひそめて雨宿り。

カッパ忘れてきた雨男。

グローブを濡らしたくなかったから、外してパニアに仕舞って

弱まった雨の中へ再び走り出す。

短かったけど雨足は相当強かったようで、道路は水浸し。

フェンダーや足回りにこびりついた落ち葉を洗い落とすようにして走った。

飯田の街へ出ると晴れた。

いま下ってきた大平峠の方を見やると、そちらもすっきりと晴れて青空が広がる。

いや、雨に煙る晩秋の山の方が良かったよ、絶対に。

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