ひと雨ごとに冬の色が濃くなるね。
移動性高気圧がひとつ通過する毎に冬型の気圧配置が形作られ、
シベリアからの寒気を呼び寄せる。
明け方はすっきりと晴れたけど風が出て、それによって寒気が入り込むと雲が広がる。
アメダスの情報をひろうと、稲武辺りでは夜更けに氷点下になっていた。
もう奥三河へ踏み込めるのもそろそろ「キリ」だな。
夜通し充電器に繋いでおいた銀ジィ(’81R100RS)は元気よくセルを回して、すぐに目覚めた。
冷たい空気をシリンダー一杯に吸い込んで、力強くクランクを回す。
高度を下げた冬の太陽が、地面に長い影を落とす。
冷たい北の風が裸の枝を揺らして、その影をざわめかせる。
かじかんだ指先を熱い缶コーヒーで解くけど、冷めたコーヒーも御免なので、
先にコーヒーで体を温める。
北風の吹きつける左のシリンダーは熱が解けていた。
反対側の右のシリンダーにはまだ温もりがあった。
あったかいね、銀ジィ。
もう冬だ。
狭い谷筋や、北側の道路は路面が黒くなって、凍結を予感させる。
日が昇ってくればまだ大丈夫だけど、そろそろ終わりかな?
今年は台風に直撃されたりして、いまだに復旧しない箇所もあるけど、
季節ごとに美しい情景を見せてくれたね。
名残惜しくいつもの散歩コースをたどった。
何度もオートバイを止めては三河の山たちに見入った。
もっとすごい景色や、すごい道路がいっぱいあるけど、
ボクはここがいちばん好きだよ。
三河生まれ、三河育ちのおサルだからね。
今年もありがとう。
また来年もよろしく。
〇
またこれ買っちった。
やっぱ好きかも?抹茶入りコーヒー。
でも、すぐ消えちゃうだろうな。
〇
家に戻って、オートバイたちの大掃除。
前から気になってた曇った銀ジィのライトのレンズを掃除する。
なんか見たこともないようなワイヤーのギミックでリフレクターが固定されてた。
知恵の輪みたいな針金がうまい具合に固定している。
分解してレンズと反射鏡をピカピカに磨いてやる。
はいこの通り!
古いオートバイだから、ちょっとずつでも手を掛けてやると
確実にそれに応えてくれるよ。
前傾のやや強い銀ジィのおかげで、ふやけた壮年のおっさんの筋力もちょっと甦ってきて、
400~500kmくらいなら腰も背中も疲労が残らなくなった。
背筋は間違いなく強化されたんじゃないかな。
手首と上腕の持久力もアップしている。
オートバイのライディングは脳の老化を抑えると云われているけど、
肉体的な老化にも効き目があるかもしれない。
って、充分おっさんなんだけどね。
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