昨夜、札幌Kitaraで掲題のコンサートを聴いた。
7台のヴァイオリン、2台のヴィオラ、2台のチェロの計11台がすべてストラディヴァリウス製だと言うのだからすごい。
これにベースとチェンバロを加えた弦楽アンサンブルが奏でるこの世のものとも思えぬたおやかな美音に、至福の時を過ごした。
プログラム
・シューベルト 5つのドイツ舞曲 D90より第1番 ハ長調
・グリーグ 組曲「ホルベアの時代より」作品40
・スペインの伝統音楽「フォリア」
・バルトーク ルーマニア民族舞曲集
・ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」作品8
作曲者の国の趣をよく表した小品集とヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集であったが、とりわけ、「四季」が良かった。
この曲は、春夏秋冬の4つのヴァイオリン協奏曲から成っている訳だが、そのそれぞれの協奏曲に、別のソリストを立てての演奏という趣向も面白かった。加えて、使用される楽器がいずれもストラディヴァリウスのため、違和感を感じなかった。
鳴りやまぬ拍手の渦に、モーツアルトのデヴェルティメントなど3曲がアンコールとして演奏された。