芥川賞作家宮本輝氏の最新作。
2019年2月~20年1月北日本新聞、岩手日報等5紙に連載、398頁の大作。
東京板橋仲宿商店街で中華そば店を営む「康平」は、ある日、亡き妻宛に届いたハガキを見つけ驚く。何故妻は、かって(彼女の)青春時代の一時期を出雲で暮らしたことを秘密にしたのだろうか・・・。その謎を解くため、「康平」は灯台をめぐる旅に出る。
本書は、読書がこれほど楽しいものだったのかを再認識させてくれました。
主人公を始め、登場人物の読者と等身大の暮らしと人生が克明に描かれた宮本ワールドを堪能することができます。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)