雪のまぶしさを久しぶりに感じた朝だった。雪原の純白さと、空の青さがなんとも言えぬ透明感があった。透明に近いブルーなのだ。この光景が目にしみて涙が出た。
私のオフィスである金沢大学創立五十周年記念館「角間の里」はご覧の通り雪と調和して悠然としたたたずまいを見せている。何しろこの家屋は豪雪地帯である白山ろくで風雪を刻むこと280年の古民家を移築、再生したものだ。雪中にあって風格を醸す堂々たる家屋なのだ。
昨夜、深々と雪が降る中、この「角間の里」であるセミナーが開かれた。テーマは「新技術コグニティブ無線とアメリカの取り組み」。端末が自分で空いている周波数帯を探し出して通信を始めることから、ユビキタスネットやブロードバンドで広く応用が期待される「コグニティブ無線」について、電波の規制改革が進むアメリカの実情を知るのがその内容だ。講師は、米FCC(連邦通信委員会)法律顧問のジェームス・ミラー弁護士。冷え込んだ外とは対照的に、古民家の中は随分と参加者の熱気にあふれていた。
きょうの新聞各紙で、金沢市内でことし雷を観測した日数は今月25日現在で71日に上り、統計を取り始めた1886年(明治19年)以来、史上最多となった、と報じている。この12月でもすでに17日、雷が鳴り止まぬ日はないといった感じだ。ちなみに、金沢のこれまでの最多記録は2002年の64日。金沢はもともと雷が多く、平年で37.4日でトップ、2番目が山形県酒田市の36.0日だ。
しかし、雪が降ろうが雷が鳴ろうがそんなことはどうでもよい。雪はいずれ融ける。「知の集積」こそが貴いのだ。雪と「角間の里」の写真を撮りながら、ふとそう思った。
⇒27日(火)夜・金沢の天気 くもり
素晴らしい光景にうっとりしました!
雪に覆われた景色は、富山生まれの私には大変懐かしくうっとりする魅力的な光景です!
角間の里では、着々と知の集積が行われているとはうらやましいですね!
こちらは、同志社と龍谷大と京女の学生と一緒に20個の巣箱の集積をしました(笑い)
積雪のために、森に行くことが出来ません。来年雪解けそうそうに行こうかと考えている所です。
金沢でも雷が記録的だとは知りませんでした!
雪上のアニマルフットプリントが楽しみですね。ぜひ、イタチやタヌキの足跡写真もお待ちしてます。
ではまた!