There are three kinds of people in the world.
The first are those who are like letters carved in rock; they easily give way to anger and retain their angry thoughts for a long time.
The second are those who are like letters written in sand; they give way to anger also, but their angry thoughts quickly pass away.
The third are those who are like letters written in runnning water; they do not retain their passing thoughts; they let abuse and uncomfortable gossip pass by unnoticed; their minds are always pure and undisturbed.
これも生物学者の福岡伸一さんが書かれたことですが、我々が食物を食べると1日当たり60グラムから70グラムの消化酵素液が膵臓から消化管内に放出されています。つまり食べたタンパク質とほぼ等量の消化酵素が、カオス状態で消化管内で混じり合い、また消化酵素自体が消化酵素によって分解されてアミノ酸になります。
もともと食品タンパク質であったものなのか、消化酵素であったのか見分けがつかないまま、これらアミノ酸は猛烈な速度でタンパク質を合成して、我々の細胞をつくり変えているのです。
「生命とは流れである」という古来から我々が抱いている認識は、細胞生物学の助けを得て、より明確なイメージを得ることができます。
冒頭にかかげた「水に描かれた文字のような人間」になりたいものだと思います。我々の思考は、放っておけば、新たなコミットメントも、変化も受け付けず、永遠の自分探しをしている「がん細胞」のように、硬直化してしまいがちだからです。いかに我々の生命が驚くべき速さの流れにさらされていても、「岩に描かれた文字のような人間」には個体としての発展は望むべくもありません。
せっかく流れの中にいるのならば、われわれの魂も融通無碍、固執することなくつねに新たでありたいものです。