シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第9弾は1977年7月配布のものです。
この月の話題は「たなばたと夏の星座」となっていて、表紙(1ページ目)には七夕に関わるお祭りとして
青森・ねぶた祭りの様子を撮影した写真を掲載。こういうのは珍しいんで、レアものかもしれません。
2ページ目の「たなばたまつり」と題した解説には、織姫星と彦星は実際の宇宙空間では結構離れている話と
両星と太陽の物理的なプロフィールの比較表が載ってます。また、七夕にちなんだ祭りとして東北三大祭りと
平塚七夕祭りを挙げてました。
3ページ目の「7月の星座」の解説には、七夕伝説の2つの星とはくちょう座のデネブの3つの1等星を結んでできる
「夏の大三角形」の紹介があります。その3つの星の中で見掛けの明るさが最も暗いのはデネブですが、それは
地球から最も遠いためで、その距離は1400光年もあります。数十光年の距離にある織姫星や彦星とは桁違いの
遠さであるのに同じ1等星として見えるということは、デネブがとんでもなく明るいことに他ならず、実際には
太陽の約54000倍の明るさを持つとされてます。Wikipediaによると、デネブが織姫星までと同じ距離の宇宙空間に
あったら三日月と同じ明るさに見えてしまうらしいので、そうなると夏の天の川の光芒はデネブの光に邪魔されて
肉眼では見辛くなってしまい、すぐ近くにある北アメリカ星雲などは撮影困難な天体になるでしょう。
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