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長崎旅行写真集・4 (鉄路延びる道)

2007年03月30日 19時46分06秒 | 気ままにお出かけ
rail001.jpg: 長崎駅前の路面電車軌道
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=3.3, SS=1/640s), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

フェリーから高速バスに乗り継ぎ、長崎駅前に到着しました。駅に向かおうと歩道橋の階段を上ると、開けた視界の下に、路面電車の軌道が緩いS字カーブを描いて延びていました。

長崎には路面電車が走っていると聞いていましたが、目の当たりにするのは初めてです。

グォーンと低いモーター音を響かせて、S字カーブを路面電車が走っていきます。

ガタン、ゴトン。

まさしく鉄路の音です。

道路の真ん中に鉄路の音。初めての光景です。

路面電車は、ガタン、ゴトンと重い音を立てながらバスのような速さで走ります。長編成の快速電車のように軽快な音ではありません。ずっしりと沈む重い音に、身近な足としての親近感がわきます。

歩道橋から電停に下り、缶詰のような小さな鉄の車体に乗り込むと、駅前で聞いたあの音に包まれました。

グォーン、ガタン、ガタン、ゴトン……。

電車は左右に小刻みに体を揺らし、ときどき信号で止まりながら、大通りのど真ん中を走り抜けます。

路面電車は1両編成のワンマン運転ですが、バスではありません。ボタンを押して運転士に知らせないと停留場には止まりませんが、バスではありません。1両編成の電車なんて、過去に乗った記憶がありません。ちょっと不思議な感覚です。

road006.jpg: 道路
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.0, SS=1/250s), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

名残惜しいのですが、目的地で降ります。運賃は100円でした。どこまで乗っても1回の乗車につき100円と、とても安く設定されています。バスの運賃が東京や名古屋で200円、京都で220円と軒並み200円を超えているのに比べると、圧倒的な安さです。これなら気軽に乗れます。

サントス通りを歩いていると、歩行者用道路を見つけました。近くに小学校があるため、時間を区切って歩行者専用にしているようです。

歩行者を歩道橋に追いやって自動車が我が物顔で走り回っていた長崎駅前とは対照的。道の基本は人の通行です。アクセルさえ踏めば簡単にスピードを出せる自動車なんか優先しなくていい。人に優しい道がいい。人が主役の道がいい。



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