花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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桜島 カメラ散歩 牛根大橋 2015/01/23 (鹿児島)

2015-01-29 15:26:12 | 桜島
大正3年桜島の大噴火で流れ出した溶岩は、およそ1ヶ月で瀬戸海峡を埋め尽して大隅半島に達しました。瀬戸海峡は最大幅400m、最深部100mあり、膨大な溶岩が流出したものです。

桜島と大隅半島の接点近くの東側に牛根(うしね)大橋があります。1月23日の夜間撮影前、牛根大橋の桜島側駐車区画に車を置いて西側へ少し歩きました。

牛根大橋の位置


桜島側から橋を見る


橋の説明看板


橋の総重量は5520トンあるそうです。3箇所で作られた橋の真ん中部分約260m、約3700トンは鹿児島市で組み立てられ、大型起重機船で海路を運び2008年(平成19年)8月に設置、2009年(平成20年)3月に開通しています。

この付近は崩れやすい急傾斜地が続き大雨のたびに通行止めとなる難所でした。2000年の牛根大橋起工記念の2つのタイムカプセルがありました。桜島側の鹿児島市立黒神小学校、大隅半島側の垂水市立松ヶ崎小学校のものです。

タイムカプセル


国道220号 旧道部分 落石避けのトンネルがある


西側から見た牛根大橋 右側は大隅半島垂水市


旧道は今も漁業関係者を中心に利用されています。一時期、桜島との接点付近で野生猿が出没し注意を呼びかけていましたが、その後交通事故死したようです。

旧道のような大雨による斜面崩壊の危険性はなくなりましたが、桜島側では溶岩の山にさえぎられて桜島山頂が見えません。歩いていると上空に広がる噴煙と山鳴りが不気味でした。

橋まで戻ると昭和火口が見えました


北側に設置された広い歩道


車で走りぬけるとあっという間ですが、歩くと橋の巨大さが実感できます。すぐ目の前に広がる溶岩の山と海面に浮かぶ船、すばらしい展望です。

左は桜島


この付近に水路を開けて海流による水質改善を提案する政治家がいましたが、最近ではあまり聞かなくなりました。膨大な溶岩掘削に巨費を要し、湾奥の海域面積に対して開鑿される水路は狭すぎて効果が殆ど見込めないと言われています。

これと似たような話に、鹿児島市と桜島を結ぶ海底トンネル案があります。活火山地域の海底工事なんて・・・・・人工島「マリンポートかごしま」も未完成なのに・・・・・ほら話のようなものです。

ついでに言えば、景勝地の磯庭園付近の道路改良も海底トンネルや山側にトンネルを作るなどの議論倒れでまったく先が見えません。

橋を過ぎた垂水市側の船着場


海を隔てて桜島が噴煙を上げ続けていました。都城市から来たと言う釣り人、桜島は近いのでよく釣りに来るそうです。アジが釣れるのを期待して粘るものの当たりがなく残念。桜島の活動活発化が心配だとのこと。

1月1日から28日までの爆発回数は48回で「平常運転」のようです。
今のところ特段大きな爆発はなく心配するほどのことはなさそうです。
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