朝の冷え込みが緩み、春景色が広がってきました。雨やPM2.5で撮影条件が悪かった桜島も普段の表情を取り戻しました。3月26日午後から桜島の春景色を撮影に行きました。
桜島フェリー新造船 第二桜島丸

4月から就航予定で報道陣への公開もありました。習熟運転をしている様子でした。車や人を運ぶフェリーですが、最近では観光船の趣が強まっています。
桜島と鹿児島市街地をおよそ15分ほどで結ぶ大切な生活路線。普段のピストン運行以外にも、桜島南部の沖小島や神瀬周辺を回る「よりみちクルーズ」も人気です。
この夏には桜島北部沿海を周遊するコースも予定されています。夏の夜は納涼観光船としても大活躍です。
桜島道沿いの桜

溶岩地帯の山桜

鹿児島市から桜島に渡り、フェリー料金所を出て最初の交差点を右折すると道沿いにソメイヨシノが植樹されています。まだ開花していませんでしたが咲きそろった風景はきれいだろうと思います。
桜島ではフェリー港の上にある恐竜公園にも桜が植樹されています。自生の山桜は厳しい生育条件のため大木が見当たりません。溶岩の隙間に、松の木に遠慮がちに花を咲かせていました。
16時49分 黒神展望台から

この日は風が弱く、上空と地上付近の風向きが異なりました。この後火山灰が舞い始めたので、桜島北部へ移動しました。
椿の花も終わる頃

道沿いに枝を垂らした「やぶ椿」の花も終わる時期です。乾燥や火山灰に強く、桜島内には椿油原料となる果実を採取するため道沿いや畑に植樹されています。
夜の爆発

4kmほど離れた場所から撮影しています。昭和火口は標高800mほどに位置し、南岳山頂部は1040mです。山頂部を超えるほどに噴き上げています。高さ200mほどの火柱です。
爆発直後の様子

26日は爆発に伴う噴煙が少なかったので火口の表情が良く見えました。爆発の規模としては小さめで、火口底からゆっくり持ち上げるような感じで噴石が飛び出してきました。
26日には一日で26回爆発し、昭和30年以降の桜島観測史上最多を記録しました。爆発回数は多かったですが、爆発後はすぐに噴煙が止まり、次の爆発へのエネルギー充填という感じでした。
爆発前の昭和火口

爆発前はこのように火口からは殆ど噴煙が出ません。普段は噴煙が出続けたり、火映現象が続いて火口が赤く燃えている感じが続きます。噴煙が出続ける、火映現象が続く、山鳴り・地鳴りが続く状態からいきなり爆発することは通常ありません。
夜間撮影では爆発の予兆を観察し、撮影タイミングを逃さないことが大切です。噴煙が止まり山の稜線がくっきり出て、火映現象も山鳴りも消えれば爆発への秒読みです。秒読みと言っても実際には15分から1時間程度後に爆発することが多いです。
カーラジオを聞いて車の暖房にうとうと・・・・・爆発音で驚いて目を覚ましても後の祭り。火口が赤くなり噴石が飛び出す前にシャッターを切らないと、斜面に飛び散った噴石が写るだけで迫力が出ません。
カメラ仲間と雑談に興じすぎるのも失敗の元。ふとした隙に爆発しますので油断できません。普段は一晩に爆発するのはせいぜい3回程度です。3時間4時間待って一回爆発するかどうか・・・・・爆発しない夜も多いのです。
26日は19時から24時までに6回爆発したので多いほうです。居眠りする間もありませんでした。
細かい噴石を大量に噴出

最近では爆発のパターンが少し変わって、空気振動が弱く、噴石と言うより火口周囲に火山礫を撒き散らす感じです。噴煙の量も少なめですが、いずれは様相が変わるのでしょう。
27日6時過ぎ 朝帰りのフェリーから

27日になっても活動が活発で、0時から7時までに11回爆発しています。18時までの爆発回数は27回で昨日を上回っています。
爆発回数は多いですが、活動規模が小さいため大きな影響は出ていません。通常運転と言うところでしょうか。これから夏場にかけては東寄りの風が吹き鹿児島市街地も火山灰に悩まされる季節。鹿児島県民にとってはまさに愛憎半ばする桜島です。
桜島フェリー新造船 第二桜島丸

4月から就航予定で報道陣への公開もありました。習熟運転をしている様子でした。車や人を運ぶフェリーですが、最近では観光船の趣が強まっています。
桜島と鹿児島市街地をおよそ15分ほどで結ぶ大切な生活路線。普段のピストン運行以外にも、桜島南部の沖小島や神瀬周辺を回る「よりみちクルーズ」も人気です。
この夏には桜島北部沿海を周遊するコースも予定されています。夏の夜は納涼観光船としても大活躍です。
桜島道沿いの桜

溶岩地帯の山桜

鹿児島市から桜島に渡り、フェリー料金所を出て最初の交差点を右折すると道沿いにソメイヨシノが植樹されています。まだ開花していませんでしたが咲きそろった風景はきれいだろうと思います。
桜島ではフェリー港の上にある恐竜公園にも桜が植樹されています。自生の山桜は厳しい生育条件のため大木が見当たりません。溶岩の隙間に、松の木に遠慮がちに花を咲かせていました。
16時49分 黒神展望台から

この日は風が弱く、上空と地上付近の風向きが異なりました。この後火山灰が舞い始めたので、桜島北部へ移動しました。
椿の花も終わる頃

道沿いに枝を垂らした「やぶ椿」の花も終わる時期です。乾燥や火山灰に強く、桜島内には椿油原料となる果実を採取するため道沿いや畑に植樹されています。
夜の爆発

4kmほど離れた場所から撮影しています。昭和火口は標高800mほどに位置し、南岳山頂部は1040mです。山頂部を超えるほどに噴き上げています。高さ200mほどの火柱です。
爆発直後の様子

26日は爆発に伴う噴煙が少なかったので火口の表情が良く見えました。爆発の規模としては小さめで、火口底からゆっくり持ち上げるような感じで噴石が飛び出してきました。
26日には一日で26回爆発し、昭和30年以降の桜島観測史上最多を記録しました。爆発回数は多かったですが、爆発後はすぐに噴煙が止まり、次の爆発へのエネルギー充填という感じでした。
爆発前の昭和火口

爆発前はこのように火口からは殆ど噴煙が出ません。普段は噴煙が出続けたり、火映現象が続いて火口が赤く燃えている感じが続きます。噴煙が出続ける、火映現象が続く、山鳴り・地鳴りが続く状態からいきなり爆発することは通常ありません。
夜間撮影では爆発の予兆を観察し、撮影タイミングを逃さないことが大切です。噴煙が止まり山の稜線がくっきり出て、火映現象も山鳴りも消えれば爆発への秒読みです。秒読みと言っても実際には15分から1時間程度後に爆発することが多いです。
カーラジオを聞いて車の暖房にうとうと・・・・・爆発音で驚いて目を覚ましても後の祭り。火口が赤くなり噴石が飛び出す前にシャッターを切らないと、斜面に飛び散った噴石が写るだけで迫力が出ません。
カメラ仲間と雑談に興じすぎるのも失敗の元。ふとした隙に爆発しますので油断できません。普段は一晩に爆発するのはせいぜい3回程度です。3時間4時間待って一回爆発するかどうか・・・・・爆発しない夜も多いのです。
26日は19時から24時までに6回爆発したので多いほうです。居眠りする間もありませんでした。
細かい噴石を大量に噴出

最近では爆発のパターンが少し変わって、空気振動が弱く、噴石と言うより火口周囲に火山礫を撒き散らす感じです。噴煙の量も少なめですが、いずれは様相が変わるのでしょう。
27日6時過ぎ 朝帰りのフェリーから

27日になっても活動が活発で、0時から7時までに11回爆発しています。18時までの爆発回数は27回で昨日を上回っています。
爆発回数は多いですが、活動規模が小さいため大きな影響は出ていません。通常運転と言うところでしょうか。これから夏場にかけては東寄りの風が吹き鹿児島市街地も火山灰に悩まされる季節。鹿児島県民にとってはまさに愛憎半ばする桜島です。