花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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カメラ散歩 都市農業センター周辺の花 2015/07/03 (鹿児島)

2015-07-06 17:15:55 | 自然観察
平成5年の大災害を思い出させるような梅雨空が続いています。雨の合間に鹿児島市都市農業センターの水生植物園を訪ねました。画像は全て7月3日に撮影したものです。

彩が美しいアジサイ


植物園横の普通作水稲田


雨続きで訪れる人が少なく周囲の土手には野辺の花が咲いていました。日照不足のため農家の方は稲の生育が心配なことでしょう。

手前は大賀蓮池 奥は睡蓮池


10時頃の水生植物園は雨は降っていませんでしたが足元がぬかるみ、私以外に訪れた人は一人だけでした。

手前の大賀蓮は例年よりも葉が小さく生気がありません。茎が風で斜めに倒れて蕾の数が少ない状態です。蓮池の周囲は水が流れ込んで一部土が崩れ、左側には砂止めの土嚢が準備されていました。大賀蓮に続いて開花する茶碗蓮(画面外の右手奥にある)は特に成育が悪く、蕾は数個しかありませんでした。

トンボ


羽化したばかりのようです。近づいても羽を乾かすためでしょうか、草にとまりじっとしていました。蝶トンボはまだ数が少なく3匹程度見かけました。

大賀蓮に蝶が飛んできた


睡蓮と蜂


草むらから飛び立つカミキリムシ


ネジ花


花菖蒲の残り花


池の周囲を巡ると花だけでなく虫たちの姿も多く見かけました。雨続きの中、次世代に命をつなぐため精一杯に生きているのでしょう。この後、植物園南側の田んぼ道を水路沿いに上流へ散策しました。

右手に用水路が流れ横はシラス崖


周囲を山に囲まれ自然水に頼る細長く狭い水田地帯です。鹿児島では迫田(さこだ)と言われる典型的な山間地水田です。このような場所では農家の高齢化と米価低下で耕作放棄が進み、ここでも上流部は草薮に戻っていました。

大型シダに付いた胞子


ヤブミョウガ


アキノタムラソウのような紫の小花


ハナイカダ(花筏)


ハナイカダは葉の中心に花が咲き、このような黒い実をつける珍しい植物です。用水路沿いに数箇所自生していますが、斜面の崩壊や藪払いで数が減少していました。

帰りの道沿いに咲いていたアガパンサス


蝶が乱舞


健康の森公園近くの道沿いに花壇があり、アガパンサスが咲いて多くの蝶が群れ飛んでいました。雨に降り込められた日が続き、久しぶりの散策で目に入る植物たちが新鮮でした。普段は殆ど気にすることもない山野草が生き生きと花を咲かせていました。

海外からはギリシャの債務危機、女子サッカーのワールドカップ、世界遺産の登録などのニュースが届き慌しいことです。日本の南海上には9号から11号まで台風が3個もあり、来週にかけて大雨が心配されています。梅雨も後半、しばらくは天候に注意が必要です。平成5年のような大災害が起こらないことを願っています。
コメント (6)
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