花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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山里に春を探し行く 黒木の梅 2016/02/13 (鹿児島)

2016-02-14 14:21:49 | 
南風が吹き一時雨も降る2月13日(金)、山里の梅を見に行きました。
主な目的地は薩摩川内市祁答院町の「黒木の梅」です。
この日は鹿児島市吉田町から姶良市蒲生町漆地区を経由して南側から黒木に向かいました。

野菜園と梅の木 鹿児島市吉田町本名(ほんみょう)


大根が伸びて葉が垂れ下がり、春を感じます。昨年の台風で倒れたのか、大きな梅の木が切られていました。

田圃の白梅 姶良市蒲生町漆(うるし)


遠目に目立つ白梅でした。畦道沿いには雪で傷んだ金柑もありました。

大雨ではレンズが濡れて風景撮影も大変ですが、一時雨程度なら普段と違った表情が写せるので好きです。山に霧がかかり、雨に濡れた木の枝は力強く見えます。

普段とは逆経路のため案内板に従って進みました。途中で道がわからなくなり、初めて行き着いたのが姶良市姶良町木津志(きづし)地区でした。離合困難な狭い道順で分岐路を間違えたようで、小さなトンネルを抜けると公民館がありました。

東自治公民館


周辺に点在するのは大半が廃屋で、かろうじて生活感を残す公民館がありました。レンガ造りのかまど、井戸が昔日の賑わいを思い起こさせます。「一億総活躍社会」のかけ声が虚しく感じられる光景です。

木津志の田の神様


雨に濡れて黒々と力強く、空を見上げるような表情に親しみを覚える田の神様です。真新しい注連縄が頼もしく安堵しました。

木場熊川内の田の神様


遠くの白梅に近づこうと脇道に入った所で見かけました。石材や表情などが一般的な田の神様とはかなり違い小さなものです。胸から上だけの人型で一般人の手作り感があり、昔からのものではないように思えます。この辺りは峠の南側、薩摩川内市祁答院地区です。

黒木の梅


昨年の台風では山間部で倒木により大きな被害が発生しました。
倒木による断線と、復旧工事に向かう道路の寸断により一週間ほど停電した地区もありました。

1月下旬には積雪もあり梅の枝が折れて、花も少なめでした。黒木の梅は道路から見下ろした姿が美しく、かつては写真愛好家に知られた撮影ポイントでした。すぐ近くに電柱と支線が設置され、背後の杉山も伐採されて風景がすっかり変わっています。

道路から見下ろした風景


木橋はしっかりした杉丸太で作りなおされていました。剪定された下枝が回復しない内に昨年の台風の影響を受け、全体的に枝が少なくなっています。


2014年2月7日 黒木の梅


2014年2月7日 黒木の梅


背景の山に緑が戻ると印象も良くなるでしょう。梅は生命力が強いので、私も長生きして何度も会いに行きたいと思っています。

藺牟田池の鴨


田圃で餌をあさっていましたが、車から降りると一斉に飛び立って行きました。藺牟田池は白鳥が有名でしたが最近数が減り、この日に見かけたのは4羽だけでした。

周回道路沿いの紅白梅


夕暮れが近づき雨のため普段より暗めでしたが、雨に濡れた花が印象的でした。

雷も聞こえました 23時頃


前線の通過に伴い雨雲が近づきましたが稲妻は見えず、空が紫がかって少し光っただけでした。今回は風が強くならず九州南部に「春一番」の発表はありませんでした。記録的な暖冬から普通の冬に戻り、珍しく鹿児島でも積雪しましたが、季節は確実に春になっています。
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