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「老いたら好きに生きる」

2024年07月10日 20時41分06秒 | 人生

年寄りの味方で精神科医の和田秀樹さんが2023年11月に出版した「老いたら好きに生きる」という本が図書館の順番待ちで借りることができた。和田先生の本は、我々年寄りを元気にしてくれるものばかりで、今までにも何冊か読ませてもらった。「老いたら好きに生きる」というタイトルにも惹かれ、早速読んでみた。

本の概要は目次を見ると大体わかる。

序章 〝鬼門〟の70代を越えれば黄金の80代が待っている
第1章 80歳を過ぎても、自立した生活を続けるために必要なこと
第2章 80歳を楽しく過ごすために、新たに始めること
第3章 80歳から始める20の健康法
第4章 80歳になったら「やめる」こと
第5章 病気とともに生きる私が続けること、始めること、やめたこと
 終章 ヨボヨボ老人よ、さようなら 対談 和田秀樹×田原総一朗

序章では、70代の生き方が80代の健康長寿のカギを握るが、健康データが正常値でも健康とは限らない。血圧はちょっと高めのほうが元気でいられるというから嬉しい情報である。5年後10年後はわからないから今の幸せを大切にする。70代は「老い」と闘い、80代は「老い」を受け入れる。健康を決めるのは検査データではなく、自分の主観であるという。客観的事実どうあれ、今を幸せと思えれば幸せだし、不幸と思えば不幸である。年をとるほどそれが顕著となるので、加齢は人生逆転のチャンスともいえる。相田みつをさんの「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」という言葉と符号する。幸せな面だけを見るには、ちょっとしたコツが必要で、それが、本書のテーマである「続ける」「始める」「やめる」、それぞれを明確にすることであるという。

第1章では、80歳を過ぎても、自立した生活を続けるために必要なこととして、「想定外のこと」を増やせば脳の老化は防げる、いい老人になるより、話の面白い老人を目指そう、世間の常識に囚われず、言いたいことを言ってもいい、検査結果に一喜一憂せず、調子がいいと感じられればそれでよし、血圧や血糖値は正常値より、少し高がちょうどいい、動けば動いた分だけ運動機能と脳の働きはキープできる、お金は残さず、生きているうちに使い切る(ビル・パーキンスの“DIE WITH ZERO”と符合)、元気に長生きしたいなら、よく噛んで食べる、好きなものを我慢しない、できないことを嘆くよりできることを続ける努力をと参考になるヒント満載である。

第3章では、下記の通り、80歳から始める20の健康法も紹介されている。

1 肉を食べて健康長寿を引き寄せる 
2 しっかり噛めば脳も見た目も若返る 
3 酒とタバコはほどほどに楽しむのがいい 
4 入浴はぬるめのお湯に10分間浸かる 
5 1日30分、ゆっくり歩く 
6 太陽の光を浴びて睡眠の質を向上させる 
7 深呼吸でイライラを撃退 
8 笑いは認知症予防に効果あり 
9 メモ魔になれば物忘れが減っていく 
10 外食ランチで脳と食欲を刺激する 
11 楽しい話で盛り上がり脳を活性化 
12 わがままは高齢者の元気の源 
13 音読は記憶力をアップする 
14 楽しく料理して老化防止 
15 新しい体験が脳も体も元気にする 
16 「かくあるべし思考」は手放し、楽に生きる 
17 眠れなくても気にしないのが正解 
18 失敗にクヨクヨしなければ楽しく生きられる 
19 おしゃれをすれば前向きな力が湧いてくる 
 20 エロティックなことをタブー視しない

健康で幸せな年寄りになるために、「続けること」「始めること」「やめること」を肝に命じ、 食べたいものを食べ、飲みたければお酒も飲み、やりたいことを好き勝手に、「老いたら好きに生きる」を実践したいと思う。とにかく、加齢は人生逆転のチャンス!と考えれば元気が出てくる。終章では、89歳ジャーナリスト・田原総一朗との「老後の不安がなくなる」ポジティブ対談も収録されている。70~80代にとって大変参考になるヒント満載である。


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