維新の会は、昨今、岸田政権には「期待できない」ことと野党の立憲民主の「体たらく」ぶりもあって支持を伸ばしているが、新時代を託せる改革政党にはなり得るか若干疑問符がつく。自分自身東京生まれの東京育ちなので、大阪については、関心が薄いというか眼中にないことが多い。大阪維新にとどまっている分には単なるローカルマターであるが、日本維新の会として全国レベルに進出してくると無視することはできなくなる。
今、大阪の話題でメディアを賑わしているのは、大阪・関西万博とIR(カジノ)プロジェクトであるが、ともに大阪維新が仕掛けたものである。ここにきて、その杜撰な運営から、万博もカジノも赤信号が灯っている。元経産官僚の古賀茂明氏は, 「ONE POINT日刊ゲンダイ」で「そもそも大阪の万博やカジノという発想が古い昭和そのもの」「知恵も国際感覚もない」と指摘する。
大阪府も大阪市も維新がトップで、挑戦をやめないということは大変いいことだが、間違った方向での改革となると話は別で、両プロジェクトについては誰もブレーキを掛けられなかったものと思われる。仕掛人の橋本、松井両氏は、ともに政治の世界から去っているので、吉村府知事、横山市長は、どう対応していくのであろうか?夢洲の地盤沈下は深刻だが、大阪維新の地盤沈下も必至かも知れない。お墨付きを与えた政府の責任も問われるべきであり、マイナカード問題とともに、岸田政権の致命傷になることも予想される。
【ONEPOINT日刊ゲンダイ】(7/22): https://youtu.be/xm0YdhFKvbY
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