8月17日のテレビ朝日「博士ちゃん」で紹介された「こんにゃく閻魔」のある小石川の源覚寺に9月5日にお参りに行ってきました。お寺は都営地下鉄の春日駅から徒歩3分のところにある。番組の紹介で興味を持ったのと自分自身、今右目が歪むトラブルに見舞われているので、ご利益を賜りたく、コンニャクを持ってお参りしたものである。お堂には参拝者が持ってきたこんにゃくが山積みにされていた。目の病を治してほしいという絵馬もいっぱい掲げられていた。“地獄の番人なのに優しすぎるご利益閻魔像”として紹介されたので、すがる思いである。お寺の人の話では、テレビ放送後、多数の参拝者が訪れているという。
この源覚寺は、1624年創建で今年で400年を迎えたの浄土宗のお寺で、こんにゃく閻魔の話は、宝暦(1751〜64年)の頃、老婆の眼病を閻魔大王が自身の右目を与えて治し、老婆は感謝して好物の「こんにゃく」を断ち、供え続けたとされる逸話から来ている。以来、「こんにゃくえんま」と呼ばれ信仰を集めているが、皆こんにゃくのお供えを持参するようである。こんな日本昔話に出てくるようなお寺が現存していることに驚くばかりであるが、代々言い伝えられているのであろう。まんが昔ばなしでも紹介されている。
源覚寺は、創建以来、「明暦の大火(1657年)」、「お薬園火事(1762年)」、「戸崎町火事(1774年)」、さらに「富坂火事(1884年)」と、4度もの大火に見舞われたが、幸いにも、ご本尊も閻魔さまもその都度、難を逃れることができ、あの太平洋戦争の東京大空襲でも本堂への延焼は免れたとのことである。境内には、お地蔵さまの体に塩をつけてお祈りすると、同じ部分の病気が治るという塩にまみれた「塩地蔵尊」も安置されている。
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また、この「こんにゃく閻魔」は、文学作品の中、夏目漱石の「こころ」、樋口一葉の「にごりえ」にも登場しているという。「十一月の寒い雨の降る日の事でした。私は外套を濡らして例の通り蒟蒻閻魔を抜けて細い坂道を上って宅へ帰りました。〜」(「こころ」より)
源覚寺のホームページ:https://www.genkakuji.or.jp/intro.html
まんが昔ばなし(6分15秒): https://www.youtube.com/watch?v=KNeUoe-AWuM