hisakunnのブログ

日米の民主主義崩壊

天皇とは?

2013-11-07 01:12:16 | 日記
 日本における天皇の扱いは極めて曖昧です。 アメリカの主導と言われる憲法の中で、象徴と言う漠然とした表現で現されたから、一般の国民は一層、混乱して受け止めざるを得ない状況です。

 民主主義とか、自由だ平等だと個人の権利を強調している現代社会にありながら、天皇家については、人間としては特異な存在として残している矛盾です。

 従って日本国憲法は、万人の平等な権利を基本とする民主主義の概念を否定する内容になってしまっています。 皇室だけでなく、王室が残っている国々も同じです。

 皇族や王族の制度を維持するには、欺瞞であっても矛盾であっても残すしか道が無かったのでしょう。 そして、安定した国家を維持する為の方策として、神話や王室も必要だったのかも知れません。

 現代の先進国では、神話の真実を疑問視されるのが常識になっています。 言語も文字さえも存在しない時代の歴史の中では、真実として立証できる資料は無いからです。

 逆に言えば、作り上げて信じ込ませてしまえば、支配層には都合の良い道具になってしまうのです。 結果的に言えば、それも悪い事ではありません。 今では、独裁者や専制君主は悪者扱いされていますが、必ずしも独裁者が悪とは限らないのです。

 人類全体にとって、素晴らしい独裁者も居るかも知れません。 万人に幸せを齎すことが出来る独裁者で、周囲を取り巻く支配層がその独裁者を支えるなら、そういった国家の方が好ましいでしょう!

 しかし、悲しい事に、権力を有した人間は、いつも人の道を逸脱してしまうのが常です。 こればかりは幾度と無く繰り返されて来た長い歴史があります。

 日本における天皇も同様です。 天皇が政治の中心にあった時も、そうでない時も絶えず、権力者は、権力と言う魔物に取り込まれて来ました。 これからも、この流れは繰り返されて行くことでしょう!

 人間が、そこまで賢くないからです。 神が人間に齎した煩悩の繰り返しです。 天皇という存在も、この一環でしかないのでしょう!
 天皇も国王も、人類にとっては虚像でしかありません。 崇拝や啓蒙も幻です。 虚しい縋り付きに過ぎないと私は思います。