何度も何度も、映画の一場面が浮かんだ。
何度も何度も、ドラマのように、頭を巡った。
一番に思い出したのは、クリントイーストウッド監督の映画。
ボクサーとしてデビューした女性が、試合中に事故に遭い、首から下が麻痺してしまった。
彼女は下を噛んで自殺をはかった。
その時は、命を取り留めた。
タイトルは、『ミリオンダラー・ベイビー』
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-06-19
麻痺して動けなくなったという映画は結構ある。
「ジョニーは戦場へ行った」
このラストシーンは、今でも思い出す。
このころ、手塚治虫の「漫画もあった。
『どろろ』も印象に深い。
ロボコップというドラマもあった。
正義感あふれる刑事がある日、命を落とした。
彼はロボコップとしてよみがえり、悪をたたく。
『ミリオンダラー・ベイビー』が見ていて、一番辛かった。
自分だったら、弱虫なので、この道を選ぶしかないかなと思う。
「生きているだけで人に希望を与える」と言った人がいる。
ヒトって、とっても弱い。
けれど、人って、本当に逞しい。
個人的に雑草の強さにあこがれ、雑草に魅せられる。
踏まれてたたかれて、それを原動力として、生きている逞しさ。
あこがれる自分と、ただ羨ましいなと指をくわえている自分。
自分には、こうした根性は無い。
だから、自分は、凡々人生を送っているのだろうなあと思う。
愛、深き淵より。
星野富弘[筆をくわえて綴った生命の記録]
立風書房