今日のお題は、「歌いこむ」です。
暗譜出来てしまうほど、何十回、何百回と歌っていれば、耳からも入り、目で楽譜を
追っているので段々頭に入ってくるものです。
そこまで行けば、歌うというより演奏するという段階に入ることになります。
ひとつ一つの音符。ひとつ一つの言葉(歌詞)それを音程、音色、繊細さを加味して
演奏に仕上げていくことが求められています。
指導者から指示されたこと。
注意されたこと。等々・・・・。
守らなければならないこと。
それらは忘れてしまってはいけないこと。
そしてそれらは、たくさーん、あります。
「しばらく歌ってなかったから、忘れました」とは、もう言えない状況だということ
を認識してほしいと思います。
いまだに音程や音色、強弱等々に、注意を受けているようでは本番に間に合わなくな
ります。
合唱は一人ひとりが主人公です。
「歌い込めていない」というのは、重大です。
音程があっていても、音のニュアンスが違ってしまいます。
音色にも影響を及ぼします。
音が下がって聞こえるということにもなります。
音は、通常の場合は、高目を狙うようにしましょう。
音符の6分の4か6分の5当たりを狙わないと、低く聞こえます。
野球の試合に例えると、内野手は、内野手として、投手を支えます。
投手は、一球、投げたら一内野手として、守りに入ります。
捕手は打者の癖や、考えていること、好きな球や苦手な高さを分析して投手を支えま
す。
攻撃になったら、一人ひとりが1番打者か2番打者かで打ち方が変わり、チャンスの
時か、チャンスを招くかでも変わります。
点が取れないと、いい守備をしていても勝つことはできません。
攻撃の時は攻撃としての役割を、守備の時は守備としての役割をきちんとこなさなけ
ればなりません。
「ただ、歌っています」では、良い演奏にはなりません。
野球だったらコールドゲームになりかねません。