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特別支援教育15 生活年齢をどう考えるか 大きく5つに分けて

2012-07-04 19:51:36 | 特別支援教育
生活年齢をどう考えるか 大きく5つに分けて

これも書いておかないと、色々忘れてしまうので。

 ここで主に書いているのは重度重複・肢体不自由で、体調面での配慮が最重要となる児童・生徒のことを中心に考えていますが、
当然、子どもらの実態、発達・障害の状況によって視点は変わってくると思います。

 生活年齢をどう考えるかですが、無論、個々の子どもにより状況は異なるわけですが、大きく5つぐらいに分けてとらえておくのがわかりやすいのではないかと思います。

 これは必ずしも、小中高という学校の制度、枠組みと一致しません。
 私は下記のようなくくりでとらえておくのがよいのではないかと思います。

・小学部前期

・小学部中期

・小学部後期~中学部前期

・中学部前期~高等部前期

・高等部後期

・小学部前期
 小学部に入学しての1年生、2年生の時期。
 最近はまったく就学前の教育経験がないという児童は少ないように思いますが、それでも学校生活と比較すれば、その頻度や内容等は大きく異なり、当然、子どもらにとっては極めて大きな変化を経験することになります。
 比較的短期で学校の生活リズムに馴染む子もあれば、なかなか難しい子もあります。
 まずは学校生活に慣れる、馴染むこと、その中で自分の力を発揮し、いろんな経験を積むこと。
 体調面では、まだ様々な弱さが残り安定しない子どもらも多いように思いますので、このあたの実態把握と対応方法の確立なども重要な課題となるでしょう。

・小学部中期
 この時期は学校生活のリズムにも慣れ、体調面も一定安定し、様々な経験を広げる中で力を大きく伸ばしていくことができる時期のように思われます。
 この時期に培われた力というのが、その後に生かさせることというのは多いように思います。
 きちんと多くの事例で検討をしたわけではないですが、印象としてはこういう感じがします。

・小学部後期~中学部前期
 この時期はさらに力を充実させていく子どもにらがある一方、いわゆる思春期の危機が訪れる時期でもあります。
 体の成長とともに変形や拘縮なども強まる。第二次性徴なども含めて、体調面での大きな変化がある。
 この時期、とりわけ小学部の後半の時期に亡くなる子どもたちも多かったです。
 この時期は、こうした危機の中で、場合によっては、それまでできていたことができなくなったり、大きく体調が落ち込んだりすることもあります。
 どうこうしたそれぞれの危機を乗り越えられるのか、非常に重要な時期であると思います。

・中学部後期~高等部前期
 前の「危機」を一定乗り越え、その子その子の「個性」が明確になってくる時期。
 小学部中期のような大きな変化や成長というのはあまり見られなくなるものの、様々な課題へり向かい方や集中のしかた、あるいは「これが好き」「これは嫌」という
 はっきりした意思表示など、「自分らしい」大人へ向かっていく時期であるように思います。

・高等部後期
 高等部の子どもらを担当した経験はあまりないのですが、ここは学校卒業後の生活を見通した上で、色々な経験を広げていきたい時期。それは単に卒業後の生活に適応するための練習ということではありません。幅広い視野でとらえて考えていきたいところです。

 実際は無論、個々の子どもに応じてということになりますが、俯瞰的にこのように学校教育の時期の子どもらの特徴やポイントをとらえておくことは意味があるように思われます。

 同時に、今(昨日、今日)の目の前の子どもの姿、状態をどうとらえるかということ、月とか学期、年単位など、それぞれ、いくつかの時間のスパンで、子どもらの発達や変化をとらえておくことが大事で、そうすると、今の時期に全体として何を重視しどう取り組むのがよいのかというとが見えやすくなるように思います。

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親父日記 7/4

2012-07-04 17:08:57 | その他
親父日記 7/4

 今日は自転車で病院まで行きました。

 前回、ペダルがはずれて非常に弱りましたが、今回は修理も完了して大丈夫。片道35分ぐらいかかりました。

 そんなに頑張っては走ってないですが、家まで戻ると結構バテました。帰りに御香宮神社で汲んだ水の+3キロが効いたかも。

 それでも、着替えもせず、異常発汗もなく、適度な運動になりました。天気がよい時に動かないとね。

 親父さんは一般病棟からリハビリ病棟に移りました。朝と夕の着替えがあったり、毎日リハビリが入ったりと、老人ホームでの生活に近い環境になりました。これはこれでよかった。

 ただ、今の状態なら、もう老人ホームに戻れると思うのだけど。これは今後、病院とホームとの打ち合わせを経てということになります。

 課題としては、夜間の吸引をどうするかということがあります。ホームに入る時も、夜間は家族が行って吸引する(日勤帯しか看護師さんがないなため)ということも検討したのですが、とりあえず体調を崩すまでは夜間の吸引はなしでいけました。

 ただ、本人のことを考えると、夜間も吸引できるようにしておいた方がよいです。吸引する時はうっとおしいから嫌がりますが、あとから痰がからんだりすることが少なくなればその方がいいわけです。痰とかつばを誤嚥するというリスクも多少は低くなりますし。

 あと、本人用の車いすを買わないといけません。出入りの業者さんのデモ機を借りていたのですが、ここは結局、価格が高いため、自分で購入することにしました。別に特別な仕様はなく、市販品そのままの形で乗れたので、自分で買った方が万単位で安くなるので。これは注文すればそんなに日数はかからずに届くとは思います。

 病院ではPTさんのリハビリを見せてもらいました。言葉づかい、用語の関係から、話していると「医療関係者の方ですか」とかよく言われます。「いや、そうじゃないのだけど・・」と軽く説明。「特別支援?、学校??」とPTさんはよくわかっていない様子でした。まだ一般の方へのこの言葉の認知度はそんなに高くないのかなと感じました。

 ちょっと全体的にリアクションが薄めなように感じるのが気がかりですが、体調そのものは安定しています。

 無理せず、でも、早めにホームに戻れるように、いろいろすすめていきたいところです。
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