旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

「勝つ投資信託」を読む 2

2012-07-16 22:11:22 | 株式投資・資産運用
「勝つ投資信託」を読む 2

 2章は「投資信託の仕組みと分類」。

 こういう本には必要な内容なのでしょうが、面白くはない。
 まったく投信の購入経験がない人だったら、もうここを読むだけで「わけわからーん」と嫌になるのではないかな。

 そもそものこの本の読者対象だが、「投信買ってみたけど、損した。かといって、株の個別銘柄とかわからんし、どうしたらいいの。」
といった人かなと思われる。だったら、まあ、ついてはこれるか。

 なお、この分類にはデリバティブ系の投信が入ってない。ブル・ベアとか、最近は他にも色々ある。
 あえて本書では触れないということなのか。それはいいのかなぁ。他のものについては比較的丁寧に触れているのだから、少しふれてもよかったのではないか。

 なお、投信のメリットとして少額から投資できることが挙げられている。確かにデメリットではないのだが、あまりに少額な場合、これは本格的な投資というよりも、こうした値動きのある金融商品に慣れるといった意味の方が大きくなる。投資額が些少であれば、利益も損失も当然些少になるわけで、
 投資を考えるのであれば、それに振り向けることができる一定の資金を貯めることそのものをまず重視するべき。まあ、これは少額から投資可能であることのメリットを否定することにはならないが。

 問題なのは次。「投資の専門家に運用を任せられる。」

 さて、これはメリットと言えるのかどうか。前提として、投資の専門家は運用が上手でなくてはいけないと思うが、少なくとも専門家ではない人よりは、そう言えるのかどうか。
 インデックス系のものであれば、これは「専門家」はいらない。いや、そういう商品を設計し、運用する専門家はいるか。
 うまければ任せる意味はあるけど、下手なら任せる意味(メリット)はない。
 だからこそ、ちゃんと投信を選択しなさいということであれば、これはメリットとは言い切れない。ニュートラルではないのか。メリットとは言い切れず、デメリットとまでも言い切れない。

 あと、ドル・コスト平均法的なことにもふれているが、これもどうなのか。選択を誤れば、その意味以上に単に損失を拡大するだけとなる可能性もあるわけで、必ずしも有利な方法であるとは言い切れない。

  
 3章は「「魔法の数字」で投資信託を選ぶ」。

 冒頭、過去の値動きのデータから商品を選択する方法は適切ではないと述べている。確かにそうだと思う。このあたりのことをきちんと検証した論文とかはあるのだろうか。あったら読んでみたいところ。注釈でもつけて、そうした参考文献の紹介などもあるとよかった。

 次にリスク許容度とアセットクラス、アセットアロケーションについて述べている。常識的な説明であるが、実はここのところはもっと重視してもよいのではないか?。

 どのアセットクラスにどの程度資産を配分するかというアセットアロケーションの問題は、同種の投信の中でどれを選択するのがよいのかということよりも重要なのではないかと思うので。

 しかし、悩ましいのは、どういう配分が「適切」なのかについての確実な「正解」はないということ。私自身の感覚としてはREITの組み入れ比率というのは多め、高めに考えてもいいのではないかと考えている。

 また、「リスク」という言葉、金融商品について用いられるこの言葉は一般的な意味での「リスク」=危険とは異なる。それについての言及がない。あったかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「勝つ投資信託」を読む 1

2012-07-16 20:49:45 | 株式投資・資産運用
勝つ投資信託 良いファンド悪いファンドの見分け方 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


 そもそも、私は「投資信託」と言われるとあまりいいイメージが持てない。

 これは「偏見」で、この時、私がイメージしているのは、例えば「ノムラ日本株戦略ファンド」。

 コストが極めて高く、運用成績もふるわない、日本株でアクティブ運用する投資信託。
 ちなみにこの投資信託の現在の純資産総額は700億台になっている。設定時からいったいどれだけ減少したのか?。

 また、個人的には、まず、この「投資信託」というひとくくりにした言い方というのはどうなのかなと思っている。

 当然のこととして、投資信託には性格も内容もまったく異なる多様な商品があり、それらを一括りにして「投資信託」と呼ぶこと自体に何かしら違和感を感じてしまう。

 また、私個人は日本株で運用する投資信託を購入する気は、原則として、まったくない。リスクヘッジ的に日本株と関係するような投資信託を利用する可能性はあるが、
少なくとも日本株でアクティブ運用するような投資信託には全く興味がない。

 なぜなら、日本株は自分で個別銘柄の分散投資を行なっているからで、これは中国株についても同様である。

 なぜそうしているかといえば、それは個別銘柄で運用することが「楽しい」から、そして、「コストが低いから」である。コストについては実はかならずしも投資信託と比較して低くはない場合もあるとは思うが。
 この2点は、全然意味は違うが、非常に重要な点だと思っている。

 では、投資信託は全く利用していないのかといえばそんなことはなくて、例えば下記のようなものは日常的に売買対象としているし、今後もETFを中心にして、その利用は多分拡大すると思われる。

 1680 東証 上場インデックスファンド海外先進国株式
 1345 東証 上場インデックスファンドJリート隔月分配

 というような前提で、神戸氏の著作を読んでいきたい。

 一章では、なぜ「投資信託」なのかについて述べている。

 概ね内容については同意できるが、必ずしも投資信託でなければならない理由を説明するものにはなっていないとも言える。別に投資信託でない個別の商品で運用しても全然構わないわけだから。

 少しひっかかったところ。投信は分散投資をしているので、個別銘柄で運用する場合と比較して「投資の初心者にとっても利用しやすい商品」であると述べている。そうだろうか?。「利用しやすい」というのがどういう意味かによるが。

 日本株を運用対象として考えているということであれば、私なら、例えば

 2809キユーピー 5401新日本製鐵 8306三菱UFJ

 の3銘柄でも買ってみたらどうですか、と言うだろう。これだと、それぞれ最低単位を買うと30万くらいか。

 そんなにないというなら、8306三菱UFJを100株。優待もあるし、多分、配当もあるだろう。4万弱で、世界の三菱UFJの株主になれる。ピーター・ラビットのタオルももらえる。

 別にこれらの銘柄が有望だと思っているわけではない。個別の銘柄を1つ持つだけで、マーケットへの興味・関心は強くなるし、意識のしかたが大きく変わってくる。そういう意味でである。

 まあ、こういう発想は本書のそもそもの趣旨にはそぐわない。しかし、日本でずっと生活してきているのであれば、日本株ぐらいは個別銘柄で運用したらどうかと思う。

 なお、本書の帯には大きく「儲かる投信はこれだ!」と書いてある。まあ、セルサイドからの要請かもしれないけれど、この書き方は好きにはなれない。

 実際のところは「相対的にましなように思われる投信はこれではないでしょうか。」的な中味になっていると思われるのだが、さて、どうか?。

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストラテジストにさよならを

2012-07-16 17:13:15 | 株式投資・資産運用
ストラテジストにさよならを (ゲーテビジネス新書)
クリエーター情報なし
幻冬舎


 これは図書館で借りました。

 現在はマネックスにおられる方で、マネックスのサイトで書いておられるものも読めたりします。

 内容については、すごく共感するところもありましたが、なにやらバラバラとした印象で、統一感がいまひとつ。

 えらく入門的なことが書いてあるかと思えば、最後は、恐怖指数ETFでのヘッジなんていうことが書いてあったりします。
 この記事にあるような内容です。


 株式投資については、つまりは下がったものは損切りして、上昇したものを保有し、売りを考えなさいというもので、それで5%ぐらいは取れるかなという方法が示してあります。一つの方法論として意味はあると思いますが、これを丁寧に実践していくのはなかなか厳しいだろうというのが実感です。慣れればできるでしょうけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当選 日経CNBC「勝つ投資信託」神戸孝

2012-07-16 16:55:04 | 懸賞
勝つ投資信託 良いファンド悪いファンドの見分け方 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


当選 日経CNBC「勝つ投資信託」神戸孝

 ということで、新書が当たりました。

 著者の神戸さんとはちょっとだけお知り合いです。

 日経の本を見ていたら、その中に、FP界の大御所である神戸孝さん、といった記述がありました。 大御所だったのかー。おそれ多いなぁ・・・。

 この懸賞の提供はハーフ・センチュリー・モアという会社でした。ありがとう。サイトをちょっとだけ見ましたが、株主構成がすごいです。


 同封文書によると、応募者は500名超とか。これは、懸賞としては少ないです。やはり、スカパー系はおさえておかないといけません。

 本については丁寧に読んでみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

したほうがいいこと 2

2012-07-16 14:43:26 | その他
したほうがいいこと 2

・健康管理・体力強化

 これは自分のことですが、、とにかく、とりあえずは完全禁煙。薬がなくなったので再度購入してチャレンジ。去年、数ヶ月間全く吸わない時期があったので、また可能だろうと思っているのですが、下手すると「禁煙なんて簡単、だって何回でもできるもーん。」(つまらん・・)状態に陥る可能性もあります。

 他は高脂血症の改善。特に油ものをよく食べたりすることもないのですが、コレステロール値がずっと高いです。一時期は薬も飲んでましたが、これがまた最近は適当にんなってて飲んでないし・・。

 お金の関係では、9月の人間ドッグの結果を見て、生保を1つ解約予定。これでキャッシュ・フローはかなり改善されます。

 体力面は、なにもしないと低下していくばかりです。自宅-実家-病院、この間の車での移動で1日終わってしまうようなことも多くなります。
 なので、自転車での移動を増やしたり、寺社へでかけるなどのことを週の中では組み入れるようにしていますが、これではとても「強化」とはいかない。
 
 一つは自宅でできることを工夫しないといけません。

 ただ、歩くとか走るというようなことそのものは好きではないからなぁ・・・。

 なにかしら、目標なり到達点を意識化できるようなことが必要。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古本オークション、その後

2012-07-16 14:29:26 | インターネット・パソコン・デジカメ
古本オークション、その後

 引き続き、出品を継続しています。

 落札されるものもあれば、入札者が皆無でそのまま流れてしまうものもあります。

 スマホから出品すれば出品料がかからないということですが、新規の出品についてはスマホから出品するのが面倒なので、1件10円を承知でPCから出品。

 再出品についてはスマホから簡単にできるので、無料のスマホからという形をとっています。

 落札ですが、レアな報告書関係などは出品価格から上昇するものがいくつもあります。極端に高額になることはないですが、最終的に二人の人が競ればそれなりに落札価格は上昇します。

 一方、これは入札があるのではないかと思っていても、全く入札かせないものもあります。正倉院展の図録をいくつか出しましたが、どの回のものについても全く入札がありません。

 さて、入札がないものを再出品する場合はどのように価格設定をすればよいのでしょうか。とにかく早くさばいてしまいたいのであれば100円というように最初の価格設定を安価にすれば入札がある可能性は高まります。

 が、別に早くさばくことだけにとらわれないのでいいのであれば、同じ価格で出品を続ける方が結局のところ落札額という点では有利になるかもしれません。

 このあたりは難しいところです。

 それから、ここのコメント欄で教えてもらったように、入金口座についてはゆうちょを指定される方がかなり多いです。

 落札後の最初の案内では、口座番号としてはジャパンネットバンクしか知らせておらず、ゆうちょ、地銀の口座への入金も可能なので希望がうあれば連絡してください、と記述しています。そうすると、およそ半数ぐらいがゆうちょの口座を指定してこられます。

 やはり落札者の利便性の向上、入金コストの低減という意味で、ゆうちょの口座開設は意味がありました。

 最近は、研究紀要のようなもの、図録ではない通常の書籍なども出品してみています。どういうものがどれだけ注目され、実際に入札があるのか、いろいろなものを出してみるとだんだん感覚がつかめてくるように思います。

 それから、よく落札してくれる方については、出品先リストのようなファイルを作成することにしました。通常、こうした個人情報はすぐに破棄するようにしているのですが、同じ方の場合、そのたびごとには送付先を記載してくれない場合もあり、そうした時にあらかじめこちらで発送先一覧のリストを作成しておくと便利です。

 引き続き、間違いがないように、着実にすすめていきます。

 在庫は、もう膨大にありますので。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇治市植物公園・観蓮会 3

2012-07-16 05:06:44 | インターネット・パソコン・デジカメ
宇治市植物公園・観蓮会 3

 池のところまでおりてきました。










トレッキング・ポール兼用の一脚を先日、ビッグ・カメラに掃除機を見に行った時に一緒に買ったので
使ってみました。うーん、サッと迅速に操作できない。長さの調節に慣れがいります。

 池には蒲の穂も。大きなオタマジャクシもいました。


 葉っぱにお酒や水を入れて飲むものです。飲んでるところは撮るとまずいかと思いパス。


 さて、帰ろう。いろんな花が咲いています。






 これは自宅のゴーヤ。クロスプロセスというモードになってました。


 先日、ビッグ・カメラに行った時にOM-Dの実機があったのでさわってきました。

 うーん、ミラーレス一眼ということでは悪くないのですけどね。E-5を使っていると、なんか、しっかり感
というか、そういうのがない。どうしても「ちゃっちい」という印象になります。
VFもいいのだけど、実際のミラーを通した画像ではない。まあ、テレビをのぞいているような感じです。

 それでいて、多分、撮れる画像はE-5と同等かそれ以上のところもあるし、処理も速いんでしょう。
E-5はトイフォトのモードだと処理が遅くて、ブラケットで3枚撮っていると、感じとしてはかなり待たない
と次が撮れません。これは試したわけではないけど、新しいのは速いんでしょう。

  E-5と12-60はやはりでかいし、重い。一日、手に持っていると翌日にひびきます。50-200だと、もう
手持ちそのものが厳しいので、どこか手すりとかに寄りかかってというような撮り方になりがち。

 フォーサーズでE-5後継の小型軽量のフラッグシップ機でも出ればいいと思いますが、期待薄だし、売れも
しないだろうしなぁ・・・。

 当面は今のE-5でいきますけど。回りに持っている人がほとんどいないというのは、それはそれで、
嬉しいというほどではないけど、ちょっと嬉しかたりしますし。

 あー、XZ-1は出てこないので、やはり信州旅行で忘れてきたか・・・。

 ということで、観蓮会でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする