大和証券 支店セミナー
木曜は相国寺へ行ったあと、大和の支店セミナーに行きました。担当くんは外回りで不在。
今日、電話があって、何かなと思ったら「ユーロ円建てのイタリア国債」だそうです。500万単位ということで、それは現在は手元流動性が乏しい状態なので無理。
セミナーの方ですが、「ダイワの投資セミナー リスク・オフは一巡、業績期待から日本株、政策期待から中国株に注目 」というもの。
このテーマで資料は共通のものが作成してあり、それをもとに各支店の人が話をするという形のようです。
参加者は、うーん、40人程度か。会議室は広いのですが・・・。参加者はやはり高齢の方が多いです。平日の午後にすれば、当然そうなりますね。なんで土日とかにしないのでしょうか。
机にはお茶のペットボトルとうちわとボールペンと資料。
資料と同じ内容がプロジェクターで投影されていました。が、会場全体が明るいためか、プロジェクターの輝度が足りないためか、見えないということはないのだけれど、画面が鮮明ではありません。
セミナーの方は、丁寧に順番に用意された資料に従って話をすすめるというような感じ。
真面目ではあるけれども、面白みというかエンターティンメント性に欠けます。
要約すると、ヨーロッパの危機は一服状態、円高でも日本企業は利益が出る筋肉質の体質になってきている、中国は政府が景気対策を考えるだろうから内需やインフラ関係は有望かも、といったもの。
率直に言って「あー、そうですか」状態。個別の銘柄は参考銘柄が挙げられているのですが、それについてもそんなに詳しく話すということはなし。
別にセミナーで直接、具体的に参考になる話を聞かせていただこうという気は最初からありません。むしろ、プレゼンテーションのしかたというか工夫というか、そういうところが見たいわけなのだけど、
うーん、どうだろう、及第点とは言いがたいです。
一つは、話し方がフラットすぎるのですね。ずっと同じ調子で、強弱がないのです。もうひとつは、自分自身が経験した、あるいは強く思うという、個人の主観的な見解が少ない。
唯一、中国でケンタッキーフライドチキンのチェーン店を展開している企業についての話ぐらい。
私のスタンダードは百戦錬磨の木村佳子先生のしゃべりなので、まあ、それと比較しては申し訳ないという気がしますが。
全体の話の中で、世界経済の概況についての話の部分が長過ぎます。
ここはコンパクトでいい。そうしないと、レクチャー状態、「お話聞かせていただきました。」ということになってしまう。実際、お客さんは「ご清聴」状態で、盛り上がりはほとんどなし。まあ、人数も少ないからしょうがないですけど。
もっと個別銘柄についての話をした方が楽しいのに。
例えば、参考銘柄で、最近は証券会社も強い推奨みたいなのはしないみたいですが、三菱UFJフィナンシャル・グループなんかを挙げているわけですよ。
どいう切り口でいきますか。
「さきほど、スペインの状況についてお話しましたが、あれ、これ、どこかで聞いたことがないですか。不動産バブルがはじけて不良債権が大きな問題になる。銀行の経営が立ちいかなくなり公的資金を注入。そうです、構造は日本のバブル崩壊と変わらない。
日本はもうここをくぐってきている。処理がほぼ終わっている。となると、単に国内ということでなく、国際的に見て日本の大手の金融機関というものの有利性、あるいは安定性というのが評価されてもいいのではないか。今の株価はどうですか。(チャート出す)。
確かにやや戻してはきていますが、(ここで長期のチャートに切り替え)まだこういう水準です。ここは日本の金融機関の代表とも言える三菱UFJフィナンシャル・グループについては、拾ってみてもいいのではないか。上げ下げもあるけれども、少し期間をとって考えれば投資は報われる可能性が高いのではないか、という発想は可能なのではないか」ぐらい、すぐ言えるでしょう。
日産も参考銘柄であがってました。
「自動車会社はどうか?。無論、トヨタというのもありますが。日産は、ゴーンさんが来て、それ以来、もう血がにじむ、というか、工場閉鎖なども含めてそれ以上の企業努力を重ねて今に至るわけです。当然、この円高ですから、輸出産業である自動車会社にとっては、為替の面から見れば厳しい状態は続いている。では、利益はどうか、(利益水準の数字を出す)。ほぼ今の為替レートを前提にしてこの利益です。ここから為替が円安にふれてくればどうか。当然、業績はV字回復でしょう。
実際に為替がそう動いたとしたら、もうそれを先取りするような形で株価はこの水準にはないのではないか。
もう一つ日産には武器があります。EVと言われますけど、電気自動車ですね。今、時々、町中でも見かけるようになりましたが、実は現在、市販車としてEVを最も多く売っているのは世界の中で日産です。ハイブリットはトヨタもホンダもしてますけど。
やはり、我々は環境問題というのを無視することはもうできない。いつまでも化石燃料に頼るのではなく、それとは異なる乗り物が必要になってくる。量産化がすすめば当然コストは下がります。市販の価格も下がるでしょう。となれば、今はまだ利益貢献とはいかなくても、先行者として今後はここでも利益を出せる可能性というのはある。そうした意味も含めて、今、日産、どうですか?。」
ぐらいのことは、ちょっとパフォーマンス的なところで喋り方も含めて迫ってほしかったところです。
あ、私は自動車会社では富士重工がいい思いますけどね。
というようなことを考えさせてくれたというところで、今回のセミナーは「有益」ではありました。
うーん、ひねくれてるか・・・。
木曜は相国寺へ行ったあと、大和の支店セミナーに行きました。担当くんは外回りで不在。
今日、電話があって、何かなと思ったら「ユーロ円建てのイタリア国債」だそうです。500万単位ということで、それは現在は手元流動性が乏しい状態なので無理。
セミナーの方ですが、「ダイワの投資セミナー リスク・オフは一巡、業績期待から日本株、政策期待から中国株に注目 」というもの。
このテーマで資料は共通のものが作成してあり、それをもとに各支店の人が話をするという形のようです。
参加者は、うーん、40人程度か。会議室は広いのですが・・・。参加者はやはり高齢の方が多いです。平日の午後にすれば、当然そうなりますね。なんで土日とかにしないのでしょうか。
机にはお茶のペットボトルとうちわとボールペンと資料。
資料と同じ内容がプロジェクターで投影されていました。が、会場全体が明るいためか、プロジェクターの輝度が足りないためか、見えないということはないのだけれど、画面が鮮明ではありません。
セミナーの方は、丁寧に順番に用意された資料に従って話をすすめるというような感じ。
真面目ではあるけれども、面白みというかエンターティンメント性に欠けます。
要約すると、ヨーロッパの危機は一服状態、円高でも日本企業は利益が出る筋肉質の体質になってきている、中国は政府が景気対策を考えるだろうから内需やインフラ関係は有望かも、といったもの。
率直に言って「あー、そうですか」状態。個別の銘柄は参考銘柄が挙げられているのですが、それについてもそんなに詳しく話すということはなし。
別にセミナーで直接、具体的に参考になる話を聞かせていただこうという気は最初からありません。むしろ、プレゼンテーションのしかたというか工夫というか、そういうところが見たいわけなのだけど、
うーん、どうだろう、及第点とは言いがたいです。
一つは、話し方がフラットすぎるのですね。ずっと同じ調子で、強弱がないのです。もうひとつは、自分自身が経験した、あるいは強く思うという、個人の主観的な見解が少ない。
唯一、中国でケンタッキーフライドチキンのチェーン店を展開している企業についての話ぐらい。
私のスタンダードは百戦錬磨の木村佳子先生のしゃべりなので、まあ、それと比較しては申し訳ないという気がしますが。
全体の話の中で、世界経済の概況についての話の部分が長過ぎます。
ここはコンパクトでいい。そうしないと、レクチャー状態、「お話聞かせていただきました。」ということになってしまう。実際、お客さんは「ご清聴」状態で、盛り上がりはほとんどなし。まあ、人数も少ないからしょうがないですけど。
もっと個別銘柄についての話をした方が楽しいのに。
例えば、参考銘柄で、最近は証券会社も強い推奨みたいなのはしないみたいですが、三菱UFJフィナンシャル・グループなんかを挙げているわけですよ。
どいう切り口でいきますか。
「さきほど、スペインの状況についてお話しましたが、あれ、これ、どこかで聞いたことがないですか。不動産バブルがはじけて不良債権が大きな問題になる。銀行の経営が立ちいかなくなり公的資金を注入。そうです、構造は日本のバブル崩壊と変わらない。
日本はもうここをくぐってきている。処理がほぼ終わっている。となると、単に国内ということでなく、国際的に見て日本の大手の金融機関というものの有利性、あるいは安定性というのが評価されてもいいのではないか。今の株価はどうですか。(チャート出す)。
確かにやや戻してはきていますが、(ここで長期のチャートに切り替え)まだこういう水準です。ここは日本の金融機関の代表とも言える三菱UFJフィナンシャル・グループについては、拾ってみてもいいのではないか。上げ下げもあるけれども、少し期間をとって考えれば投資は報われる可能性が高いのではないか、という発想は可能なのではないか」ぐらい、すぐ言えるでしょう。
日産も参考銘柄であがってました。
「自動車会社はどうか?。無論、トヨタというのもありますが。日産は、ゴーンさんが来て、それ以来、もう血がにじむ、というか、工場閉鎖なども含めてそれ以上の企業努力を重ねて今に至るわけです。当然、この円高ですから、輸出産業である自動車会社にとっては、為替の面から見れば厳しい状態は続いている。では、利益はどうか、(利益水準の数字を出す)。ほぼ今の為替レートを前提にしてこの利益です。ここから為替が円安にふれてくればどうか。当然、業績はV字回復でしょう。
実際に為替がそう動いたとしたら、もうそれを先取りするような形で株価はこの水準にはないのではないか。
もう一つ日産には武器があります。EVと言われますけど、電気自動車ですね。今、時々、町中でも見かけるようになりましたが、実は現在、市販車としてEVを最も多く売っているのは世界の中で日産です。ハイブリットはトヨタもホンダもしてますけど。
やはり、我々は環境問題というのを無視することはもうできない。いつまでも化石燃料に頼るのではなく、それとは異なる乗り物が必要になってくる。量産化がすすめば当然コストは下がります。市販の価格も下がるでしょう。となれば、今はまだ利益貢献とはいかなくても、先行者として今後はここでも利益を出せる可能性というのはある。そうした意味も含めて、今、日産、どうですか?。」
ぐらいのことは、ちょっとパフォーマンス的なところで喋り方も含めて迫ってほしかったところです。
あ、私は自動車会社では富士重工がいい思いますけどね。
というようなことを考えさせてくれたというところで、今回のセミナーは「有益」ではありました。
うーん、ひねくれてるか・・・。