株で儲けるために実行すべきただ一つのこと(2)
「だだ一つのこと」は「安く買う」ことで、問題はその方法やスタンスということになるのですが、
その前に以下の3つを比較して考えてみます。
「安く買って高く売る」
→これは「普通」といえば「普通」です。
利益が出る時に売却して利益を確定しておくことは一般論的には重要です。
が、「安く買って高く売る」と当然、売買手数料はかかりますし、税負担も生じます。
その負担を上回るような形でタイミングウォッチ的にうまく売買がすすめられればよいし、それをめざすの
は悪くもありません。しかし、それをうまく続けていくことはなかなか難しいことではあります。
「高く売って安く買う」
→いわゆる「空売り」がこの形になります。株価急落場面で、というか株価が急落すれば短期で大きな利益を
得ることができます。ただ、売りのポジジョンを持つためには株を借りてくるわけでそのためのコストがかかります。
また、当然、売買手数料もかかります。このポジジョンを持っている間にインカムゲインが得られるということ
はありません。なので、なにか得意な方法があってそれを極めていこうということであればそれもありなのでしょうが、
短期的に、あるいはリスクヘッジ的に利用するということであれば意味はあり、この方法をとることが可能なこと
は手を広げるという意味ではよいのでしょうが、なかなか中心的な方法にはなりえない、難しさ、不利な面があると
思います。
「安く買って持っている」
→中長期的な投資という視点では、中心的な投資方法はこれでしょう。
なぜかというと、必要コストは買う時の売買手数料のみで、あとは保有期間に配当、あるいはあれば株主優待、また
貸株金利といったインカムゲインが得られます。
短期的なトレーディングで利益を積み重ねていくよりも、中長期的な企業の成長に投資をする方が「簡単」でもあり、
結果的に大きな果実を得られる可能性もかなりあると思います。
私自身は、付加的には色々な方法を用いますが、今後もこのスタンスを基本にしていきます。
つづく。