懲りないトライアスリートのプチ移住生活

懲りないトライアスリートのプチ移住生活は、迷走だらけ!

強い会社は社員が偉い

2008-11-24 | お勧めBOOK
ちょっと身につまされる本だ。
いま、企業社会は大きな曲がり角に立っている。
バブル崩壊後、年功序列や終身雇用といった
旧来の日本的雇用制度が崩れ、一方でアメリカ由来の
「株主様第一主義」の株主資本主義が台頭し、
多くの企業が短期的な利益を追い求め、
いっせいに刹那的な成果主義を導入した。

結果どうなったかというと、これまで「正社員」
と呼ばれていた日本の企業社会を支えてき
いわゆるサラリーマンたちが疲弊し、
あるいは職を失った。

けれども、その結果、日本企業は強くなったのか?
残念ながらそうはならなかった。
短期的利益だけを求め、社員をコストとみなし、
安直な成果主義を導入すると、その会社からは、
市場で本当に競争力のある、
付加価値の高い魅力的なサービスや
製品は生まれてこないからだ。

モノもサービスもあまっている21世紀、
実は企業を救うのは、あえていうならば、
株主ではない。会社で主人公となり、
長期的視点に立って、魅力的なサービスや
製品を開発し、売り、消費者の心を
つかむことができる、正社員たち、なのだ。
そんな知的資本主義のパラダイムに企業が
乗るために必要なこと、それが正社員たちを
会社の主人公とする「社員様第一経営」だ。

21世紀、「強い会社は社員が偉い」。

いま、アメリカで起きた大手金融機関の破綻を
きっかけに、資本主義そのものが
見直されようとしている。
マネーゲームではない、ほんとうに価値の
あるものを生む企業、それが21世紀も市場と社会に
必要とされる企業だ。
そんな企業をどうやって作ればいいのか。
本書では、「強い会社は社員が偉い」
という観点に立って、人事マネジメントの
観点からその答えを出している。
以上、本書より抜粋。

著者の永禮弘之氏は、長年人事コンサルタントの
世界で活躍してきた人事の専門家。

本書の内容は、至ってシンプル。
従来の日本型経営の良さを書いただけのこと。
しかしながら、ちょっと新鮮。

日本型経営が欧米型経営に変質にすること
よって何が残ったのか。
市場原理と株主重視経営の名のもとに
社員をコストとしか捉えず、非正規社員を増やし
成果主義を導入。
その結果が、社員同士の競争で
ひとつのパイの奪い合い、
従来の集団の団結は崩れ、
人間関係は悪化・メンタルヘルスの悪化の急増。
新入社員は、3年以内には3分の1が退社。
そして業績悪化。
ドラスティックに経営の転換をするのではなく、
単なる人員削減しかできない経営者。
ほとんど、起こるべくして起こっている不の連鎖。

振り返ってみて、自分が入社した時
途中退職した人の話なんてきいたことなかったもんなぁ。
いま、優秀な人材ほど途中で退社する。
退社しない自分は能力がないから?
うーん考えさせられる本であった!

本日は朝から雨。
午前中より、コナミでラン・スイムトレ。
トレッドミルで、キロ8分10KM。
スイムは、1KMで精一杯。
やはり、この2週間のブランクは大きい。
持久力が極端に落ちている。
ハーフも走れそうにない。
フルなんてちょっと想像できない。

○●○●本日のトレーニング○●○●
 RUN      10Km  
 SWIM      0Km 
 BIKE      0Km  
○●○●○●○●○●○●○●○●